岐阜県養老郡養老町養老公園に佇む「滝元館 遊季の里」は、明治13年(1880年)創業の歴史ある老舗旅館です。養老山の中腹に位置し、館内からは広大な濃尾平野の息をのむような絶景を一望できることが最大の魅力として知られています。朝もやに包まれた田園風景や、夜には宝石を散りばめたかのようなきらめく夜景が広がり、訪れる人々に非日常の感動を提供します。都会の喧騒から離れ、「ただ何もしない贅沢」をコンセプトに、上質なくつろぎを追求した大人の隠れ家として親しまれています。
交通アクセスとしては、私鉄養老鉄道養老駅からタクシーで約10分と、比較的スムーズに到着できます。また、名古屋方面からは名神高速道路養老ジャンクションから東海環状自動車道養老インターチェンジを経由し、養老の滝方面へ車で約7分、大垣インターチェンジからは車で約27分、関ヶ原インターチェンジからも車で約25分程度でアクセス可能です。事前に連絡すれば、養老駅からの送迎バスを利用することもでき、冬期に積雪があった際には、麓にある第二駐車場からの送迎サービスも行われています。
「滝元館 遊季の里」は全11室というこぢんまりとした規模だからこそ実現できる、「つかず、はなれず、さりげなく」の心温まるおもてなしを大切にしています。館内は廊下やエレベーターまで全て畳敷きとなっており、素足で過ごすことで日本の伝統的な心地よさを体感できます。到着時には眺めの良いロビーで抹茶と和菓子のサービスがあり、女性のお客様には多彩な柄の浴衣からお好みのものを選ぶことができる、嬉しいおもてなしも用意されています。小学生未満のお子様は宿泊できないため、静かで落ち着いた大人の時間を過ごしたい方に最適な空間です。
当館の食事は、地元の旬の食材と山里の恵みをふんだんに取り入れた京風山里懐石料理が特徴です。料理長が腕を振るい、季節ごとに最も美味しい食材を厳選して提供される月替わりの献立は、器や盛り付けにもこだわりが感じられ、目と舌で楽しませてくれます。宿泊プランの基本となるのは「飛騨牛しゃぶしゃぶ懐石」で、厳選された上質な飛騨牛を堪能できます。その他にも、最高級A5等級の飛騨牛をメインとした「飛騨牛ステーキ懐石」、さらに希少部位であるシャトーブリアンなどを含む「A5飛騨牛尽くし懐石」といった、飛騨牛を存分に味わえるプランも用意されています。また、この地の名産を一度に楽しめる「美濃三大美味懐石」では、飛騨牛ヒレ、奥美濃古地鶏、飛騨・美濃けんとんという三種の贅沢な味覚を堪能できます。宿泊での料金は、2名1室利用時で一人あたり19,400円から115,500円(税込)程度の価格帯です。
食事は原則として、プライベートな空間でゆったりと楽しめる部屋食、または掘りごたつ式の個室食事処「かしわ野」で提供されます。「かしわ野」には6つの個室があり、足を伸ばしてくつろぎながら、板長の手から離れたばかりの出来立ての懐石料理を一品ずつ味わうことができます。また、宿泊せずとも料理を堪能したい方のために、日帰りでの昼食プランも用意されており、個室食事処で懐石料理を楽しめます。日帰り昼食プランの料金は8,470円からで、11時30分から14時まで利用可能です。
「滝元館 遊季の里」では、心身のリフレッシュを促す特別なサービスも充実しています。館内にはエステサロン「Marie’s Room」があり、完全個室でアロマオイルを用いたトリートメントやマッサージを受けられ、男性も利用可能です。記念日での利用には、ケーキや花束のプレゼント、スパークリングワイン、鯛を使った祝懐石、記念写真、さらには記念日新聞が用意されるなど、特別な日を彩るきめ細やかなサービスが提供されます。また、公式ホームページから対象プランを予約すると、最大3,000円分の館内利用券がプレゼントされる特典もございます。アレルギーや好き嫌い、刻み食やおかゆなどの食事に関する個別の要望にも可能な範囲で対応していますが、かつお出汁は対応できない場合もあるため、事前の相談が推奨されています。客室内には洋式トイレや手すりが備えられ、貸し出し用の車椅子も用意されており、バリアフリーへの配慮も行き届いています。