岐阜県岐阜市茜部新所に位置していた「炭火焼肉 肉家 まつひさ」は、多くの焼肉愛好家に親しまれていましたが、残念ながら2024年9月16日をもって営業を終了いたしました。長きにわたり地域に根ざし、その品質とサービスで高い評価を得ていた同店は、精肉店直営という独自の強みを活かし、厳選された肉を炭火焼肉として提供していました。
かつて同店が営業していた際、そのアクセスは名鉄竹鼻線笠松駅から徒歩約19分から21分と、公共交通機関を利用する場合でも比較的アクセスしやすい立地でした。また、JR岐阜駅からも車で約15分と、広範囲からの来店に対応しており、20台分の広々とした駐車場も完備されていたため、自家用車での訪問にも大変便利でした。
「炭火焼肉 肉家 まつひさ」の大きな特徴は、精肉店直営ならではの新鮮さと品質へのこだわりでした。特に飛騨牛を一頭買いすることで、市場ではなかなか手に入らない希少部位まで、高い鮮度と品質を保ったまま提供していました。炭火でじっくりと焼き上げることで、肉本来の旨味を最大限に引き出し、香ばしい風味とともに堪能できる点が、多くのファンを魅了していました。
店内は和モダンで落ち着いた雰囲気が特徴で、ゆったりとした時間を過ごせるよう設計されていました。席同士の間隔も十分に確保されていたため、周囲を気にすることなく、プライベートな空間で食事を楽しむことができました。座席はテーブル席とお座敷席が用意され、掘りごたつ式の座席もあり、幅広い客層が快適に利用できる空間を提供していました。全席禁煙であったため、煙を気にせず食事に集中できる環境が整っていました。お子様連れの家族にも配慮がされており、安心して利用できる点も支持されていました。
提供されていたメニューは、上質な肉を心ゆくまで味わえる内容でした。ランチタイムは通常平均1,500円程度で、手軽に本格的な焼肉を楽しめるコースが充実していました。「炭火焼肉コース(梅)」では、上カルビ、上ロース、若鶏のわさび塩焼き、国産豚ロースといった多彩な肉が盛り込まれていました。特に人気を博した「炭火焼肉コース(竹)」は、特選カルビ、二種類の赤身、ネギ塩タン、ホルモンミックスという充実した肉のラインナップに加え、小鉢、サラダ、和牛炙り寿司と細巻、ご飯、味噌汁、デザートがセットになっており、ボリューム満点の内容でした。ご飯は白米の他、肉の旨味が溶け込んだ混ぜご飯も選ぶことができ、初回利用時にはこの混ぜご飯を選ぶことができたとされていました。
また、一日10食限定で提供されていた「牛ひつまぶし」は、肉本来の繊細な味わいを引き出した逸品で、そのまま食しても、出汁をかけてお茶漬けのように楽しんでも、それぞれ異なる美味しさを堪能できました。その他、ハラミステーキ、サイコロステーキ、イチボステーキなど、グラム数を選べるステーキランチも人気でした。ランチメニューには追加料金でデザートとドリンクのセットも用意され、食後のひとときも充実していました。ランチでは焼肉以外にも、飛騨牛カレーや牛タンシチューといったこだわりの洋食メニューも提供されていました。
ディナータイムは平均3,500円程度で、より贅沢な焼肉体験ができました。「和牛上カルビ&上ロースやホルモンミックスなど、全12品」のコースは、牛ねぎタン、和牛上カルビ、和牛上ロース、グリル野菜、国産豚ロース焼きしゃぶ、鶏モモの柚子胡椒焼き、ホルモンミックスといったバラエティ豊かな肉が楽しめ、〆はご飯・味噌汁、ビビンバ、和風冷麺から選べました。さらに上質な「和牛上カルビ&ハラミ&ランプの希少部位堪能、全12品」のコースでは、タレか塩を選べる和牛炙りユッケ、和牛ハラミ、和牛ランプ、とろけるような和牛焼きしゃぶなど、希少部位を含む特選和牛が提供され、和牛の奥深い味わいを心ゆくまで堪能できました。単品メニューでは、人気の高い上牛タンや、その日おすすめの希少部位を厳選した五種盛り、赤身と脂身のバランスが絶妙で口の中でとろけるようなミスジなどが用意され、様々な部位を試すことができました。ドリンクメニューも豊富で、日本酒、焼酎、ワイン、カクテルなど、肉料理との相性を考慮した幅広い選択肢がありました。
かつての「炭火焼肉 肉家 まつひさ」では、PayPayをはじめとするQRコード決済に対応しており、支払いの利便性も確保されていました。また、インターネットでの予約も可能で、来店前のスムーズな手続きが可能でした。時期によっては、公式インスタグラムの提示で会計から割引が適用される周年記念企画などの特別なキャンペーンも実施されており、お得に上質な焼肉を楽しむ機会が提供されていました。
精肉店直営という確かな品質と、和モダンで落ち着いた空間、そして幅広いメニュー展開で多くの人々から愛されていた「炭火焼肉 肉家 まつひさ」は、その閉店を惜しまれる存在でした。