名古屋市中区新栄に位置していた「石垣島ぎょうざ家心心 名古屋新栄店」は、愛知県名古屋市中区新栄2-17-4の地で営業していましたが、現在、この店舗は移転しており、名古屋市千種区今池の「人情屋台 今池店内」にて「ぎょうざ家心心 今池店」として新たな営業を展開しています。かつて新栄にあったこの店舗は、その独特のコンセプトと沖縄の風味豊かな料理で多くの人々に親しまれていました。
「ぎょうざ家心心」の歴史は、名古屋で50年続いた中華料理店「中華菜館 白揚」での修行に端を発しています。その餃子の味を受け継ぎ、2000年に名古屋・八事で「ぎょうざ家心心」を開業。その後2010年には石垣島へ移転し、石垣島の食材を活かした餃子作りに専念しました。そして、石垣島での経験を経て、2018年12月10日に再び名古屋へ凱旋し、「石垣島ぎょうざ家心心 名古屋新栄店」として新栄の地で営業を開始しました。この店舗は、名古屋生まれ・石垣育ちの「島ぎょうざ」を掲げ、石垣島から直送される旬の食材や島酒とともに、本格的な沖縄料理を提供していました。
名古屋市営地下鉄東山線新栄町駅の2番出口から徒歩約3分、または約290mというアクセスしやすい立地にあった旧新栄店は、古民家を改造した落ち着いた空間が特徴でした。店内にはテーブル席22席とカウンター席4席が設けられ、総席数は26席。個室の用意はありませんでしたが、貸切も可能で、20人から50人規模の宴会にも対応していました。また、一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気があり、家族連れや少人数の利用にも適していました。
メニューは、その名の通り多種多様な餃子が中心でした。定番の「心心ぎょうざ」は7個で370円、愛知県産豚肉のジューシーな旨味とキャベツの自然な甘みが特徴とされていました。「ニラぎょうざ」は7個で416円、「ねぎみそぎょうざ」は5個で428円、「しゃにしゃにぎょうざ」は6個で485円など、様々な味わいが楽しめました。特に人気だったのは、沖縄県産のアグー豚を使用した「あぐーの塩ぎょうざ」(4個555円)や、高級食材である石垣牛を用いた「石垣牛ぎょうざ」(4個1080円)でした。水餃子も提供されており、「心心水ぎょうざ」(7個415円)や「あぐーの水ぎょうざ」(4個555円)がありました。
餃子以外にも、石垣島の食材をふんだんに使った沖縄料理が充実していました。おつまみとして「自家製じーまみ豆腐」(554円)や「石垣島産海ぶどう」(728円)、「月桃で煮込んだやわらかラフテー」(635円)などが並び、特に「石垣島産島らっきょのおかか和え」(669円)や「石垣島産もずく素麺」(785円)は人気を集めていました。チャンプルー料理も豊富で、「ゴーヤチャンプルー」(712円)をはじめ、「ソーメンチャンプルー」(670円)や「ふチャンプルー」(712円)など、沖縄の家庭料理の味が堪能できました。
〆には、金城製麺直送の「八重山そば」(735円)や「八重山ソース焼きそば」(751円)といった、石垣島のソウルフードも提供されていました。ランチタイムには、お得な「心心ぎょうざランチ」(650円)があり、餃子7個に古代米のご飯、2種類の小鉢、味噌汁、一口杏仁豆腐が付いており、さらにフリードリンクも提供されていました。
夜の平均予算は2,000円から2,999円程度で、クレジットカードやPayPayでの支払いが可能でした。テイクアウトにも対応しており、自宅で石垣島の味を楽しむこともできました。子供連れでの利用も歓迎されており、幅広い客層に利用されていた店舗でした。