愛知県津島市天王通りに位置する喫茶トキオは、名鉄津島線および尾西線の津島駅から西口より徒歩約3分から4分というアクセスしやすい場所にあります。津島駅から津島神社へ向かう天王通り沿いに佇むこの喫茶店は、地元の人々に長年にわたり深く愛され続ける、温かみのある昭和レトロな雰囲気が魅力です。
店内に足を踏み入れると、懐かしさを感じさせる落ち着いた空間が広がります。かつては昭和31年(1956年)に創業した「東京屋製パン喫茶部」として親しまれ、昭和58年(1983年)に現在の「トキオ」へと屋号を改めました。その店名は、当時の流行も取り入れられたものであり、外観には高度成長期に人々が憧れたパリのカフェを思わせる、異国情緒あふれるデザインが施されています。そのレトロな趣は、特集された書籍にも紹介されるほどで、遠方からわざわざ訪れるファンも少なくありません。
喫茶トキオの朝は早く、モーニングタイムは午前6時30分から午前11時まで、ランチタイムは午前11時から午後2時まで営業しています。豊富なメニューの中でも、特に人気を集めているのが、こだわりの詰まったモーニングです。ここでは一般的なゆで卵ではなく、ふんわりと焼き上げられた絶品の目玉焼きが提供され、多くの人々に好評を得ています。モーニングはドリンク代のみで楽しめるプランのほか、プラス料金でサンドイッチモーニングやホットドッグモーニングも選択可能です。サンドイッチモーニングには、ハムときゅうりのサンドイッチ4切れに目玉焼き、野菜サラダ、そして好みのドリンクが付き、ホットドッグモーニングは炒めキャベツとパリッとしたウインナーを挟んだホットドッグに目玉焼き、サラダ、ドリンクがセットになっています。いずれも450円で提供されており、玉子はゆで卵か目玉焼きかを選ぶことができるきめ細やかなサービスも特徴です。定番のトーストモーニングも用意されており、その日の気分で選べる楽しさがあります。
ランチメニューも充実しており、ボリューム感たっぷりの食事が楽しめます。スパゲティー、カレー、定食など幅広い選択肢があり、特に鉄板スパゲティや天ぷらうどんランチはおすすめの一品として知られています。昔ながらの味わいが楽しめるカツカレーや、しっかりとしたボリュームのあるカツサンドも人気です。カツサンドにはソースに浸されたロースカツと千切りキャベツが挟まれ、辛子が効いたアクセントが食欲をそそります。さらに、コーヒーやカツサンドには柿ピーや小さなパウンドケーキが添えられるという、訪れる人への心温まるサービスも提供されています。夜の時間帯は1,000円程度の予算で利用できるとされています。
店内はレストランのような広さがあり、総席数は43席または45席が設けられています。テーブル席が中心で、中央には大きなテーブルがカウンター席のように利用されており、一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気です。混雑時には満席になることもありますが、ゆったりとした時間を過ごせる空間が広がっています。
喫茶トキオでは、来店客への配慮も行き届いています。店内ではマスクの着用が推奨され、消毒液が設置されているほか、席の間隔を一定に保つことで、他グループとの相席を避ける工夫もなされています。また、料理の大皿提供を避けるなど、衛生対策にも力を入れており、安心して食事を楽しめる環境が整えられています。店舗の南西側には、店名入りのボードが目印の月極駐車場が2台分用意されており、車でのアクセスも可能です。
昔ながらの良さを守りつつ、訪れる人々に細やかな気配りを提供する喫茶トキオは、津島を訪れた際に立ち寄る価値のある喫茶店です。