愛知県名古屋市千種区春岡2-23-25に位置していた「Necoのひたい」は、かつて多くの客に親しまれたダイニングバーです。名古屋市営地下鉄桜通線 吹上駅からは徒歩約8分(約640m)、名古屋市営地下鉄東山線 今池駅からは徒歩約9分(約720m)、池下駅からは徒歩約11分(約830m)の距離にあり、主要駅から少し離れた場所ながらも、隠れ家のような雰囲気で知られていました。
「Necoのひたい」という店名は、店主の猫好きと店舗の広さを示す「猫の額(ねこのひたい)」という言葉に由来しており、店内には可愛らしい猫の置物などが飾られ、訪れる人々の心を和ませる空間が広がっていました。この店舗は国産のクラフトジンを40種類以上も取り揃え、ジンをメインとしたカジュアルなバーとして、ジンの初心者から愛好家まで幅広い層に楽しまれていました。
店主は管理栄養士の資格を持ち、かつて保育園で給食を作っていた経験があり、提供されるフードメニューにもその知識とこだわりが光っていました。ジンの風味を最大限に引き出す工夫が凝らされた料理は、単なるおつまみにとどまらない本格的な味わいが魅力でした。特に、「燻製ベーコンの玉葱ポテサラ」や、じっくりと飴色になるまで炒められた「至極のオニオンペースト」は、バゲットと共に提供され、ジンの良き相棒として多くの客に選ばれていました。「おつまみカレー」も、マイルドながらも程よいスパイス感があり、食事としても満足できる一品でした。
料金については、ランチタイムには1,000円程度、ディナータイムには3,000円から4,000円程度の予算で利用できました。特にお得な「ジン飲み比べセット」は、3種類のジンにトニックウォーターと2種類のおつまみが付いて1,000円という手頃な価格で提供され、様々なジンの味わいを比較しながら楽しむことができました。
座席は、その店名が示すように、こぢんまりとしたアットホームな空間でした。個室や特別なソファ席に関する具体的な情報は確認できませんが、カウンター席を中心に、店主との会話を楽しみながらゆったりと過ごせる雰囲気が特徴でした。
また、店主の細やかな気遣いも「Necoのひたい」の魅力の一つでした。例えば、飲み比べセットを複数人で注文した際には、それぞれの客に異なる種類のジンやおつまみを配慮して提供するなど、客一人ひとりに寄り添ったサービスが好評でした。管理栄養士としての経験を活かした、美味しく栄養バランスの取れた料理の提供も、この店の特別なサービスと言えるでしょう。
しかしながら、「Necoのひたい」は現在、この愛知県名古屋市千種区春岡2-23-25の地からは移転しており、現在は別の場所で営業を続けています。2024年8月30日以降、この春岡の旧店舗跡地には、ミャンマーヌードル専門の「INLAY(インレー)」が新たにオープンし、営業を行っています。