愛知県海部郡蟹江町学戸六丁目300番地に位置する「尾張温泉郷 料理旅館 湯元館」は、その名の通り、豊かな自然と歴史に育まれた尾張温泉郷に佇む、温かいおもてなしが息づく料理旅館です。近畿鉄道蟹江駅から徒歩約10分から13分というアクセスしやすい立地にありながら、都会の喧騒を離れた静かな環境が魅力です。名古屋駅からも電車で約10分、車で約20分と、名古屋市内からの日帰りや宿泊拠点としても便利に利用できます。東名阪高速道蟹江インターからは南へ約2kmの距離にあり、広々とした無料駐車場も完備しているため、車でのアクセスもスムーズです。
この旅館の最大の魅力は、敷地内から絶え間なく湧き出る摂氏55度の源泉を、加水や循環を行わない100%かけ流しで楽しめる天然温泉です。「東海の潮来」と称された水郷地帯に愛知県下で唯一湧出するこの温泉は、含重曹硫化水素泉という泉質を持ち、慢性リュウマチや神経炎、骨や関節の運動障害、糖尿病、そして日頃の疲労回復にも効果が期待できるとされています。大浴場と露天風呂が男女それぞれに備えられており、豊かな緑に囲まれた隠れ湯のような佇まいの中で、心ゆくまで湯浴みを堪能できます。近年では、内風呂の一部がリニューアルされ、より快適な空間で温泉を楽しむことができるようになりました。
「尾張温泉郷 料理旅館 湯元館」では、温泉とともに「料理旅館」としてその名にふさわしい旬の味覚を提供しています。会席料理は、季節ごとの厳選された素材を活かし、星、雪、月、花、特選会席といった様々なコースが用意されています。料金はコースにより異なり、例えば星コースは4,750円、特選会席は11,400円(いずれも消費税別・サービス料込)から利用できます。また、地元の伝統的な郷土料理として「いな饅頭」や「ぼらぞうすい」、「なまず」なども味わうことができ、地域ならではの食文化に触れることができます。その他、魚すきや蟹すき、しゃぶしゃぶ、すきやき、すっぽん、ふぐといった鍋料理も提供され、多様な食のニーズに応えています。
宿泊客の食事は、朝食は個室広間、夕食は部屋個室で提供されるため、プライベートな空間でゆったりと食事の時間を過ごすことができます。また、宿泊せずとも料理を味わいたいという方のために、昼食営業も毎日(日曜祝日も含む)行っており、吹き寄せ会席や華やぎ弁当といったメニューを予約制で楽しむことが可能です。昼食の利用は、原則として午前11時から午後2時までの間で、2名様以上からの予約が必要です。個室や会議室の利用も希望に応じて予約時に相談できるため、ご友人やご家族との会食、商談や会合など、様々な用途で利用できます。館内には和室に椅子席も用意されており、最大60名までの利用にも対応しています。総部屋数7室のコンパクトな旅館だからこそ、きめ細やかなサービスと落ち着いた滞在が期待できるでしょう。