愛知県豊田市武節町の豊かな自然に囲まれた山あいに佇む「山里ちゃふぇ米粉シフォンケーキの店アトリ」は、道の駅「どんぐりの里いなぶ」のすぐ隣、小さなログハウスが目印のスイーツ専門店です。豊かな眺めが自慢の立地で、お店の周りには季節の草花やイチゴ、ブルーベリーが咲き誇り、訪れる人々を優しく迎え入れます。この店は、単なるお菓子を提供するだけでなく、「身土不二(しんどふじ)」と「地産地消」という深いコンセプトを掲げています。これは、その土地で育まれたものを丸ごと味わうという思想に基づき、手間を惜しまず地元の素材を最大限に生かすことに情熱を注いでいます。
店舗名「アトリ」は、冬に日本にやってくる渡り鳥の名前であり、さらに母体である「山里ちゃふぇ」で飼われている、アニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場するヤギにちなんで名付けられました。愛すべき存在であるヤギのように、訪れる人々が心和むようなお菓子作りを目指しているといいます。
「山里ちゃふぇ米粉シフォンケーキの店アトリ」の最大のこだわりは、その名の通り米粉を100%使用している点です。厨房には小麦粉を一切持ち込まない徹底ぶりで、小麦アレルギーを持つ方々も安心して美味しいスイーツを楽しむことができます。グルテンフリーに配慮されたお菓子は、健康志向の方々からも支持を集めています。使用される素材は厳選されており、米粉は地元豊田市で「幻のお米」とも称されるミネアサヒやチヨニシキといった地元産米を自家製粉した超微細米粉。卵は隣町・上矢作の安藤養鶏場で自家配合飼料で育った元気な鶏の産みたて卵、油は日本で唯一自給できる食用油である酸化しにくい米油、そして砂糖には北海道産ビート(てんさい)100%のまろやかなグラニュー糖が使われています。さらに、栗は地元産を丁寧に渋皮煮に、かぼちゃやさつまいもは自家菜園で農薬や化学肥料を使わずに育てられたものが使われるなど、細部にわたるまで地元の恵みを活かしています。抹茶には豊田市の石川製茶の有機栽培抹茶、ほうじ茶には高香園の手摘みほうじ茶が使用されるなど、それぞれの素材が持つ豊かな風味を大切にしています。
メニューの中心となるのは、ふわふわでもっちりとした食感が特徴の米粉シフォンケーキです。定番のプレーンに加え、ショコラ、抹茶、ほうじ茶、シナモンティ、柚子、甘夏、ハチミツレモン、かぼちゃ、桜、りんごなど、季節ごとに変わる多彩なフレーバーが楽しめます。特に、季節限定のシフォンケーキは旬の味わいを堪能できると評判です。シフォンケーキの他にも、濃厚ながら優しい甘さの手作りプリンも人気を集めています。また、こめっこラスク(プレーン、ココア、抹茶、季節の味)、米粉クッキー、おからクッキー、季節のパウンドケーキといった焼き菓子も充実しており、お土産や贈り物としても喜ばれています。店内でのイートインも可能で、ケーキセットは650円、カットケーキは250円(時期や種類により変動の可能性あり)、プリンセットは600円といった価格帯で提供されており、気軽に立ち寄ってカフェタイムを過ごすことができます。焼き菓子の一部はオンラインストアでも販売されており、遠方の方もお取り寄せでその味を楽しむことができます。
店内にはイートインスペースがあり、総席数は14席です。また、天候の良い日にはテラス席(6席)も利用でき、自然の風を感じながらゆったりとした時間を過ごすことができます。小さな素朴な空間ながら、アンティークのキルトや食器なども販売されており、心温まる雰囲気の中でくつろげます。
アクセスは、力石ICから車で約46分、中央自動車道恵那ICからは車で約47分と、車での利用が便利です。公共交通機関を利用の場合、バス停「どんぐりの湯前」からは徒歩約1分と非常に近く、観光の途中に立ち寄るのも容易です。専用駐車場はありませんが、隣接する道の駅「どんぐりの里いなぶ」の駐車場を利用できるため、車でのアクセスも安心です。営業時間は月曜日・木曜日・金曜日・祝前日は12時から18時まで、土曜日・日曜日・祝日は10時から18時までとなっており、火曜日と水曜日が定休日です。季節により不定休がある場合もあります。支払いは、各種クレジットカードや電子マネー、QRコード決済にも対応しており、利便性の高い店舗です。道の駅「どんぐりの里いなぶ」内でも商品の一部が販売されており、気軽に購入できる機会も提供されています。山里の恵みをふんだんに使い、丁寧に作られた心と体に優しいスイーツを、ぜひ「山里ちゃふぇ米粉シフォンケーキの店アトリ」でご堪能ください。