名古屋市港区名港に位置する「ファリアレストラン」は、地下鉄名城線の築地口駅2番口から徒歩約5分、名古屋港駅からも徒歩約8分と、公共交通機関でのアクセスが比較的良好な立地にあるパキスタン料理店です。名古屋市港区はパキスタン料理店が点在する地域ですが、駅からの距離を気にしない店舗が多い中、こちらは徒歩での来店も考慮された利便性が特徴です。車での来店時には、提携のコインパーキング(名鉄協商)が利用でき、駐車チケットのサービスも受けられます。2020年3月1日にオープンした一軒家レストランで、外観は昔ながらの喫茶店のような趣があり、店頭にはメニュー写真が豊富に貼り出されています。
店内は思ったよりも広々としており、36席が設けられています。装飾は個性的で、ホームセンターで購入したようなトレリスが仕切りとして使われていたり、折りたたみ椅子が配置されたテーブルがあったり、貝殻や造花が飾られていたりと、パキスタンの家庭的な雰囲気を思わせる内装が特徴です。厨房への仕切りの暖簾に人気漫画のキャラクターが描かれているなど、随所にユニークな工夫が見られます。 貸し切りでの利用も20人以下であれば相談可能ですが、個室は設けられていません。全席禁煙で、落ち着いた空間で食事が楽しめます。
ファリアレストランは、ラワルピンディー出身のパキスタン人夫婦が経営しており、オーナー夫妻ともに日本語が堪能なため、安心してコミュニケーションを取ることができます。特に奥様は、日本の小学校で英語指導者としての経験も持ち、ホールに出ることもあるため、日本の利用客にとっては親しみやすい存在です。
メニューは本格的なパキスタン料理が中心で、ランチは600円からとお手頃な価格で提供されています。ランチメニューは4種類に日替わりが加わり、最も安価なセットにはチキンカレー、ナンまたはライス、サラダが含まれています。日替わりメニューには、ビーフビリヤニやチキンビリヤニ、マトンとジャガイモのカレーなどが提供されることもあります。 チキンビリヤニはオリーブオイルを使用することもあるようで、オーソドックスな見た目ながらも独特の香りが楽しめ、チキンにはしっかりとした味が付けられています。 また、パキスタンコロッケであるアルティキは、なめらかな口当たりが好評です。 チキンカライは肉と油が豊富で、酸味が特徴的です。チキンマンチュリアン&フライドライスといったインド中華系のメニューもあり、フライドライスはスパイシーな味付けで、チキンマンチュリアンは甘酸っぱ辛いソースで鶏肉やピーマン、玉ねぎ、パイナップルを炒めた一品です。使用される調味料はビネガー、醤油、チリソースなど、全てハラール認証のものが使われています。
デザートにはパキスタンやインドの伝統的なスイーツであるファルーダが提供されることもありますが、品切れの場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。ファルーダは毎回味が少しずつ変わるため、訪れるたびに異なる発見があります。 支払いはPayPayやauPayなどの電子決済も利用可能です。 全体的に「優しい味付け」と評されることが多く、パキスタン料理に馴染みのない方でも美味しく楽しめる工夫が凝らされています。