愛知県新城市作手高里稲場川に位置する「恋して!宇宙少年CAFE」は、豊かな自然に囲まれた里山の中で、ひときわ目を引くアートな外観が特徴のカフェです。新城の山間部にありながら、そのユニークなコンセプトとこだわりの食材で、訪れる人々を魅了しています。店舗は元々空き家だった古民家をリノベーションしており、外壁に描かれたニヤッと歯を見せる犬のスマイルのような壁画は、岐阜県出身のアーティスト「yoshi47」氏の作品です。この印象的な外観は、地域のランドマークとしても親しまれています。店名は、オーナーが元ミュージシャンであり、その当時の楽曲名から名付けられたといわれています。店内はアートを意識したカラフルな色使いで、おしゃれな小物が配され、フランスの学校で実際に使用されていた椅子が取り入れられるなど、オーナーのこだわりが随所に感じられる空間が広がっています。
アクセスについては、JR飯田線新城駅から車で約30分と、車での来店が便利です。道の駅「つくで手作り村」からも近く、ドライブやサイクリングの途中に立ち寄るのに適したロケーションです。店舗には9台分の駐車場が完備されており、バイク専用の駐車場も用意されているため、ツーリングの休憩地点としても利用されています。
「恋して!宇宙少年CAFE」の大きな特徴の一つは、地元作手産の食材を積極的に使用したこだわりのメニューです。お米は「幻の米」と称される作手産の特Aランク米「ミネアサヒ」を使用しており、昼夜の寒暖差と清らかな水、空気で育ったその粒はしっかりとしており、美味しさに定評があります。きつねうどんに使われる大きな油揚げは作手の杉平地区で生産されたもので、ふっくらとして出汁をよく吸い、ジューシーな味わいです。また、エグ味が少なく食べやすいと人気の作手産ほうれん草や、色が濃く甘みが強い作手産ニンジン、シャキシャキとした食感の作手産レタスなど、新鮮な野菜もふんだんに取り入れられています。チーズケーキやプリン、卵かけご飯に使用される卵も作手産で、黄身の色が濃く味がしっかりしているため、昔ながらの固めプリンでも濃厚な卵の風味を楽しめます。肉類には、柔らかく臭みがなく上品な味わいのブランド豚「みかわもち豚」が使われており、とんかつなどでそのもちもちとした食感を堪能できます。
メニューはカレーやパスタ、とんかつ、うどんなど多岐にわたります。特に人気が高いのは、作手産の巨大なニンジンがまるごと一本添えられた「まるごとニンジンカレー」で、スパイシーなカレーとじっくり煮込まれて柔らかくなった甘みのあるニンジンとの組み合わせが好評です。他にも、バターチキンカレーやホワイトカレー、きつねうどん(800円)、鶏とろ親子丼などがあり、地元作手の魅力を存分に味わえる料理が揃っています。食後にはデザートセット(プリンなど)やブレンドコーヒーも楽しめます。ブレンドコーヒーは、名古屋の有名喫茶店にも豆を卸している「ミスズコーヒー」とオーナーが試行錯誤して作り上げたもので、昔ながらの濃いめの味わいがカレーやデザートによく合います。予算としては、ランチで1000円から1500円程度で利用できることが多いようです。
座席は店内とテラス席があり、合計50席(店内25席、テラス席25席)が用意されています。個室はありませんが、20人から50人までの貸切利用も可能です。テラス席はペット同伴が可能で、大型犬も利用できます。入口横に5人用テーブル席が2組分、山側にも4組分のテラス席があり、合計27席のテラス席が完備されています。テラス席にはブランコやハンモックも設置されており、自然の中でリラックスした時間を過ごすことができます。山側のテラスエリアは今後さらに整備され、キャンプ場の計画もあるとのことです。店内は全席禁煙で、Wi-Fiと電源も利用可能です。
「恋して!宇宙少年CAFE」は、地元愛に溢れるオーナーが地産地消を通じて作手の地域貢献を目指しており、食材への深いこだわりと、訪れる人々を楽しませるための遊び心に満ちた空間が魅力のカフェです。