名古屋市中川区一色新町に佇む「大徳」は、昭和55年の創業から40年以上にわたり、江戸前の鮨と鰻料理を提供し続けている老舗の日本料理店です。一軒家レストランとして、落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめるのが特徴です。
アクセスについては、近鉄名古屋線「伏屋駅」から車で約6分とされており、徒歩では約20分から35分と、やや距離があります。公共交通機関を利用する場合、名古屋市営バスの「権野停留所」からは徒歩約1分と非常に近く、バスの利用が便利です。国道1号線「権野」交差点の角に位置しており、駐車場も完備しているため、車での来店もスムーズです。ただし、「権野交差点」からは右折での進入ができないため、事前に経路の確認が推奨されています。
「大徳」の大きな特徴は、江戸前の鮨を気軽に楽しめるというコンセプトです。魚のプロが納得する天然ものだけを使用し、手間を惜しまず丁寧に仕上げる鮨は、この土地の風土や客の趣向に寄り添った一貫を追求した結果として、定番の赤酢は使用していません。また、創業時から提供されている鰻料理も人気で、静岡県の浜名湖産を中心に良質な鰻を厳選しています。創業以来継ぎ足し続けている秘伝のタレは、旨味が凝縮されており、鰻との相性が抜群です。名古屋のご当地グルメとしても知られる「ひつまぶし」も提供されており、薬味や出汁を使った味の変化を楽しめるのが魅力です。
メニューは、日常使いから特別な日まで様々なシーンに対応できるよう、幅広い価格帯で用意されています。ランチタイムには、「お昼の握り(鮨9貫)」が2,500円(税込)、「お昼の鮨コース(前菜、お造り、茶碗蒸し、鮨7貫)」が3,800円(税込)で提供されています。ディナータイムには、「夜の握り(鮨9貫)」が3,800円(税込)、「特選おまかせ握り(鮨12貫)」が5,500円(税込)などのコースがあります。鰻料理では、「上うな重(肝吸い付き)」が3,200円(税込)、「ひつまぶし上」が3,500円(税込)、「ひつまぶし並」が2,300円(税込)で、ひつまぶしは数量限定とされています。この他にも、一品料理やテイクアウトのお寿司、鰻料理も豊富に揃っており、「ちらし寿司」は1,500円(税込)から、「桶盛り(お寿司盛り合わせ)」も1,500円(税込)から、握り鮨は一貫から注文可能です。「うな丼」は2,100円(税込)、「長焼」は3,200円(税込)で持ち帰りできます。
座席は、総席数38席を設けており、カウンター5席、テーブル13席、お座敷20席で構成されています。特に注目すべきは、落ち着いた雰囲気のお座敷個室が2部屋完備されている点です。3名から最大20名まで利用可能で、家族での食事や会食、誕生日、お食い初め、顔合わせ、還暦祝いといったお祝い事、法事など、様々な用途で気兼ねなく過ごすことができます。子供用の椅子やおもちゃも用意されているため、小さなお子さん連れでも安心して利用できる配慮がされています。
「大徳」では、食事体験を一層豊かにする特別なサービスも提供しています。ソムリエが厳選したワイン、特にブルゴーニュワインが豊富に揃っており、江戸前の鮨とのペアリングを楽しむことができます。これは一般的な寿司店では珍しいサービスであり、食の多様化・進化に寄り添う店舗の姿勢がうかがえます。コース料理においては、既存のプランだけでなく、用途に合わせた特別な料理内容の相談も可能で、利用者の大切な日に彩りを添える個別対応も行っています。また、公式ウェブサイトでは「裏メニュー大徳スペシャル」として、とろける穴子やあん肝の鮨にハマグリの煮切り醤油を合わせたオリジナルの一貫があることが示唆されており、これはコースにも必ず提供されるものではないため、興味のある方は直接問い合わせることが勧められています。支払い方法として、主要なクレジットカードや楽天Edy、WAON、Suicaなどの電子マネー、PayPayなどのQRコード決済にも対応しており、利便性が高いことも特徴です。