愛知県刈谷市日高町2丁目110、コレクションビル3Fに位置していた「EARL」は、残念ながら2024年6月末をもって閉店いたしました。かつてはJR東海道本線逢妻駅から徒歩約13分(約990m)、車で約5分の距離にあり、また刈谷駅や刈谷市駅からもアクセス可能な立地でした。大きなビルの中にひっそりと佇む隠れ家のようなカフェとして知られ、「よくこんな店知っているね」と感心されるような特別感がありました。
ニューヨークのブルックリンをイメージしたとされる店内は、レンガ調の壁面が印象的で、シックで落ち着いた大人の雰囲気が漂っていました。随所に飾られたおしゃれなインテリアや可愛らしいクッション、ぬいぐるみなどが遊び心を加え、どこか懐かしさを感じるレトロな空間が広がっていました。全体で25席が用意されており、ゆったりとくつろげるソファー席やカウンター席も設けられ、全席禁煙で快適な時間を過ごすことができました。個室は設置されていませんでしたが、20人以下の貸切利用も可能で、プロジェクターも完備されていたため、様々な用途に対応できました。車椅子での入店も可能であり、多くの方に配慮された空間でした。
「EARL」の大きな特徴の一つは、オーナーのお父様が丹精込めて育てた自家製野菜をふんだんに使用した、素材の味を大切にした料理の数々でした。色鮮やかな旬の野菜が彩るメニューは、見た目にも美しく、健康志向の方にも人気でした。特に人気を集めていたのは、とろーりとしたチーズと新鮮な野菜の組み合わせが絶妙な「とろ~りチーズフォンデュ」や、ボリューム満点ながらヘルシーな「自家栽培野菜たっぷりアボカドコブサラダ」でした。ランチタイムにはお得なプレートメニューや丼もの、生パスタなど豊富な選択肢があり、ドリンクもセットで提供されていました。「本日のプレート」は中でも好評で、サクサクのささみチーズカツなどが楽しめました。夜はワインやカクテルと共にアラカルトを楽しむことができ、女子会や記念日のディナーにも最適なバーニャカウダコースなども提供されていました。
ドリンクメニューも充実しており、見た目にも華やかなフルーツたっぷりのサングリアは特に女性客に支持されていました。他にも、3Dアートが施されたカフェラテやスムージーなど、カフェタイムを彩るドリンクが豊富に揃っていました。アルコール類もビール、焼酎、ワイン、ウイスキー、カクテルと幅広く取り扱われていました。週に一度のハイボール100円デーは、お酒好きにはたまらないサービスでした。
特別なサービスとしては、誕生日や記念日にはバースデープレートのサプライズ演出が可能でした。また、子連れのファミリーにも優しい配慮が行き届いており、お子様ランチの提供はもちろん、ベビーチェアやオムツ替え用のベビーベッドも完備され、ベビーカーでの入店も可能でした。これにより、親子で安心して食事やカフェタイムを楽しむことができるお店として、地域に親しまれていました。
かつて、日常の喧騒を忘れさせてくれるような落ち着いた空間で、こだわりの料理やドリンク、そして細やかなサービスが提供されていた「EARL」は、女子会、デート、家族での食事、一人でのカフェ利用など、様々なシーンで愛される隠れ家カフェとしてその存在感を放っていました。