愛知県名古屋市中区錦三丁目、中央マンションの1階113号室に位置する「呑み食いバー ビブマル」は、かつて隠れ家のような趣を持つイタリアンバルとして、多くの人々に親しまれていました。名古屋市営地下鉄東山線・名城線の栄駅1番出口から徒歩約3分、名城線・桜通線の久屋大通駅4番出口からも徒歩約4分という、利便性の高い場所にありながら、錦の賑やかな通りから一歩奥に入ることで、落ち着いた空間が広がっていました。店内は、バーカウンターと複数のテーブル席が配され、一人での利用から、グループでの来店にも対応可能なゆったりとしたソファー席も用意されていました。ソファー席からは壁に描かれたアートが眺められ、イタリアンやウイスキーの本場であるイギリスをモチーフにしたデザインは、店全体の洗練された雰囲気を演出していました。バーのような落ち着きがありつつも、スポーツ中継をテレビで流すなど、肩肘張らずにリラックスして過ごせるカジュアルな空間が特徴でした。
このイタリアンバルでは、日替わりで変わる「本日のメニュー」がホワイトボードに手書きで紹介され、訪れるたびに新鮮な驚きと楽しみを提供するスタイルでした。常時30種類以上の豊富な料理が用意されており、本格的なイタリアンを基盤としつつも、和の要素を取り入れた創作料理も提供されていました。お通しとして提供されるキャロットラペは、食欲をそそる一品として好評を博していました。ドリンクメニューも充実しており、定番のキリン一番搾り(700円 税込)をはじめ、季節ごとに厳選された日本酒も楽しむことができました。ワインはグラス(700円 税込から)で提供され、ワインに詳しくない方でも、スタッフが好みに合わせて丁寧に提案してくれるため、安心して選ぶことができました。
フードメニューには、ワインや日本酒との相性を考慮した工夫が凝らされた一品が並んでいました。特に人気を集めていたのは、自家製モッツァレラチーズのコロッケ(700円)や、香ばしいニンニクの特製だれで炒めたガーリックシュリンプ(700円)などでした。メイン料理としては、お腹を満たせるローストビーフ、パスタ、ピザなどが用意され、オージー・ビーフのモモ肉を使用したローストビーフ(1,000円 税込)は、噛むほどに肉の旨味が溢れ、さっぱりとしたオニオンソースと共に提供されていました。本日のピッツァは1,200円(税込)から提供され、軽やかながらも中心部がもちもちとした食感の生地に、モッツァレラチーズ、トマトソース、バジルが絶妙なバランスで組み合わされ、食欲をそそる香りが漂っていました。夜の食事としての利用はもちろん、デートや女子会、会社の同僚との飲み会など、様々なシチュエーションで料理をシェアしながら楽しむことができ、予算や人数に応じた飲み放題付きのコース料理も提供されていました。
かつては深夜まで営業している時期もあり、一軒目で「呑み食いバー ビブマル」で食事を堪能した後、徒歩わずか1分の距離にある姉妹店「BAR VIV」へはしご酒を楽しむという、栄の夜を満喫する過ごし方も提案されていました。
しかしながら、この「呑み食いバー ビブマル」は、2024年8月8日に「沖縄料理 びぶんちゅ」としてリニューアルオープンし、現在は沖縄料理を提供する店舗へと業態を変更しています。これにより、従来のイタリアンバルとしての営業は終了し、現在はオリオン生ビールや多種多様な泡盛と共に、定番の沖縄料理から創作料理までが楽しめる空間へと生まれ変わっています。平日の月曜日から金曜日まではランチ営業も行われ、金曜日と土曜日の夜は翌朝5時まで営業するなど、営業時間や利用シーンも大きく変化しました。現在の店舗では喫煙が可能であり、ネット予約も受け付けていますが、チャージ料として500円(税込)が設定されています。かつてのイタリアンバルとしての面影を残しつつも、新たな食の魅力を提供する場所として、地域に根ざした店舗として進化を続けています。