名古屋市中村区椿町に位置していた「ぽってじ家」は、名古屋駅西口から徒歩わずか2〜3分という非常にアクセスしやすい立地で、韓国料理、特にサムギョプサルを専門とする飲食店として多くの人々に親しまれていました。ビックカメラのすぐ裏手にあり、主要駅から近く、訪れやすい点が魅力の一つでした。
「ぽってじ家」という店名は、韓国語で「包む」を意味する「ぽっ」と「豚」を意味する「てじ」を組み合わせたもので、サンチュなどで肉を包んで食べるサムギョプサルのスタイルを表現していました。アットホームな雰囲気作りを目指し、「屋」ではなく「家」の字を用いることで、温かいおもてなしの心を伝えていました。
この店舗は三階建ての構造で、総席数は42席を有していました。店内にはテーブル席、掘りごたつ席、そしてカウンター席がバランス良く配置され、多様な利用シーンに対応していました。特に2階は6名から8名程度のグループに、3階の掘りごたつ席は最大24名までの貸切利用も可能で、会社の宴会や友人との集まりにも適していました。店内は鮮やかな緑色を基調としたインテリアで統一され、本場韓国のような落ち着いた空間が演出されていました。
「ぽってじ家」の最大の特長は、お客様一人ひとりの目の前でスタッフが最適な焼き加減でサムギョプサルを調理してくれるサービスにありました。これにより、最も美味しい状態で肉を味わうことができ、さらに食べ方の説明も丁寧に行われるため、初めての方でも安心して楽しむことができました。スタッフはお客様とのコミュニケーションを大切にし、単に料理を提供するだけでなく、お店のファンを増やすことを意識した接客で、多くのリピーターを獲得していました。
提供されるサムギョプサルは、脂身がしつこくなく、さっぱりとした味わいが特徴の国産ハーブ豚を厳選して使用していました。メニューには、基本の石焼サムギョプサルをはじめ、厚さ2センチのボリューム満点な厚切りサムギョプサル、赤ワインに漬け込まれた風味豊かなワインサムギョプサル、4種類のハーブとオリーブオイルでマリネされたハーブサムギョプサル、そしてフルーツベースのタレに漬け込まれた骨付きタレサムギョプサルといった、個性豊かな種類が揃っていました。これらのサムギョプサルには、ファーストオーダーでニンニク、青唐辛子、ゴマの葉、自家製のキムチ、パジョリ、サンチュ、タマネギといった豊富な薬味が添えられ、様々な組み合わせで味の変化を楽しむことができました。
チヂミも人気の一品で、特にチーズがたっぷり入った明太子チーズチヂミは、そのボリュームと美味しさで多くの口コミで高い評価を得ていました。その他、ユッケジャンや豆腐チゲ、チャプチェなどの韓国料理も提供され、充実したラインナップとなっていました。また、韓国のアイドルが来店したことがあるというエピソードも、この店の人気を裏付けるものでした。
なお、「ぽってじ家」は、愛知県名古屋市中村区椿町8-11での営業を終え、2025年3月に愛知県名古屋市千種区池下1-11-19に移転し、現在はこちらの池下店で営業を続けています。