富山県富山市桜町に位置していた「焼肉 平城苑 富山駅前店」は、多くの焼肉愛好家から親しまれましたが、2024年5月にその営業を終了しました。富山駅前のランドマークの一つであるアクロスキューブ富山桜町1階に店舗を構え、富山駅から徒歩約4分、新富町駅からは約157メートルと、アクセスしやすい立地で、仕事帰りや観光の際にも立ち寄りやすい場所でした。
この店舗は、1970年創業の歴史を持つ「平城苑」グループの一員として、特に「和牛一頭買い」にこだわりを持ち、その伝統を富山の地でも提供していました。全国各地の有名産地から厳選された黒毛和牛や国産牛を一頭まるごと仕入れ、自社工場で丁寧に熟成させてから提供される牛肉は、品質と旨味において高い評価を受けていました。熟練の職人による部位ごとの最適なカッティングも特徴で、肉本来の豊かな味わいを最大限に引き出す工夫が凝らされていました。店内は油っぽさがなく常に清潔感が保たれ、落ち着いた空間で食事を楽しめるよう配慮されていました。注文はタッチパネルで行うシステムが採用されており、スムーズなオーダーが可能でした。
メニューは、平城苑の「和牛を極める」というコンセプトを体現する多彩なラインナップが揃っていました。ランチタイムには、ハラミ、豚とろ、本日のホルモン、阿波尾鶏などを含む「サービス焼肉セット」や、和牛を堪能できる「レディースセット」など、お得なセットメニューが提供されていました。これらランチセットには、ライス、スープ、サラダ、キムチ、ナムル、韓国のり、そしてドリンクが付き、満足度の高い食事が可能でした。ランチの価格帯は一般的に1,000円台から3,000円台で設定されており、気軽に上質な焼肉を楽しめる点が魅力でした。ディナータイムの平均予算は5,000円台から6,000円台が目安とされ、より贅沢な焼肉体験を提供していました。
アラカルトメニューでは、和牛カルビ、和牛ロースといった定番から、「花牛風月」のような厳選部位の盛り合わせ、さらに「サーロインのにくすき」や「大トロ和牛の炙り握り」といった平城苑ならではの特別料理も人気を集めていました。サイドメニューも充実しており、自家製合わせ味噌を使用した伝統の「平城苑チゲ」や、10種類の野菜と紅ずわいがにを使ったオリジナルの「平城苑サラダ」、魚介とチーズの旨味が調和した「海鮮チーズチヂミ」、そして焼肉の締めには欠かせない出汁の効いた「平城苑冷麺」など、焼肉と共に楽しめる逸品が豊富に揃っていました。
座席は全52席がテーブル席で構成されており、多くのボックス席が用意されていました。広々とした空間に加え、4名用、6名用、8名用に対応可能な個室も完備されており、ビジネスでの接待や家族での食事、友人との集まりなど、様々なシーンでプライベートな時間を過ごすことができました。また、ゆったりとくつろげるソファ席も設けられており、快適な食事が可能でした。店内は全席禁煙で、無料Wi-Fiも利用でき、バリアフリー対応で車椅子での入店も可能であったため、幅広い利用客に配慮された設計となっていました。
平城苑グループ全体で提供されていた特別なサービスとして、誕生日や記念日のお祝いサポートがありました。アプリ会員向けの特別特典配布のほか、思い出に残る写真撮影サービス(フォトフレーム付き)や、サプライズを演出するための花束手配代行サービス、ケーキ手配代行サービスなども利用可能でした。また、還暦祝いには赤いちゃんちゃんこの貸し出しと写真撮影サービスが提供され、人生の節目となる大切な日を彩る手助けをしていました。これらの細やかなサービスは、訪れる人々に「特別な日」の思い出を提供していました。