かつて石川県金沢市広岡1丁目5番3号2階のクロスゲート金沢内に位置していた「Din’s by JIN DIN ROU クロスゲート金沢店」は、2024年1月29日をもって営業を終了いたしました。JR金沢駅金沢港口(西口)から徒歩約2分(約161m)、北陸鉄道浅野川線 北鉄金沢駅から徒歩約3分(約250m)という駅からの距離にあり、クロスゲート金沢という複合施設の2階に位置していたため、非常にアクセスしやすい立地でした。オープン当初は、その利便性から多くの来客で賑わっていた店舗でした。
この店舗は、台湾で行列をなす小籠包専門店「京鼎樓」の姉妹ブランドとして金沢に初めて出店し、リーズナブルながら本格的な点心と中華料理を提供するカジュアルダイニングとして親しまれていました。そのスタイリッシュな空間は、観光客はもちろん、地元の方々や女性にも人気を集めました。
「Din’s by JIN DIN ROU クロスゲート金沢店」の看板メニューは、その名の通り小籠包でした。特に「蒸し小籠包」は、超薄皮に包まれたコラーゲンたっぷりの豊潤なスープと豚肉の餡が特徴で、口にした瞬間に広がる肉汁が多くの人々を魅了しました。提供時の温度が絶妙に調整されており、熱々でありながら火傷しにくい工夫がされていたという声もありました。また、「羽根つき焼小籠包」も人気を集め、台湾の有名店のトップ点心師が日本人のために開発したというパリッとした羽根の食感が楽しめる一品でした。これら小籠包には、特製の酢味噌ダレや香り高い香港ラー油といった様々な薬味で味の変化を楽しむこともできました。
小籠包以外にも、大根餅、翡翠餃子、海老水晶餃子といった彩り豊かな点心類が提供されていました。さらに、魯肉飯や酸辣湯麺、黒酢酢豚、青椒肉絲、ワンタン入り塩スープ麺、坦々麺、餡かけ焼きそば、海老チリソースなど、多岐にわたる本格中華料理が揃っていました。特にランチタイムには、前菜、小籠包、メイン(麺または丼)がセットになったお得なメニューが用意され、1,000円台の予算で本格的な中華料理を手軽に楽しむことができました。ディナーは3,000円台から4,000円台の予算で利用されることが多かったようです。
店内には全46席が設けられていましたが、個室の用意はありませんでした。しかし、貸切利用は可能でした。全席禁煙で、クロスゲート金沢の駐車場も利用できるため、気軽に立ち寄れる環境が整っていました。かつては、クロスゲート金沢の宿泊客向けの割引クーポンが提供されるなど、施設全体でのサービス連携も見られました。金沢駅前の複合施設「クロスゲート金沢」の飲食店フロアにおいて、小籠包をはじめとする本格的な台湾中華を手軽に味わえる場所として、多くの利用者に惜しまれつつ、その歴史に幕を下ろしました。