焼肉でん 新小松店は、石川県小松市清六町315番地、イオンモール新小松の1階に位置していました。JR北陸本線小松駅からは車で約10分、直線距離で1,375mほどの場所にあり、イオンモール新小松の広大な駐車場を利用できたため、車でのアクセスが非常に便利な立地でした。イオンモール新小松内にあったことから、買い物や他のレジャーと合わせて気軽に立ち寄れる焼肉店として親しまれていました。
この店舗は、関西を発祥とする焼肉チェーン「焼肉でん」の北陸初出店店舗の一つとして、その存在感を放っていました。食の安心・安全にこだわり、独自の流通ネットワークを駆使して仕入れた国産肉や輸入肉を提供することをコンセプトとしていました。特に、自社農園で採れた新鮮な野菜も提供されており、焼肉と共に健康的な食事が楽しめる点が特徴的でした。店内は広々とした空間が広がり、ゆったりと食事を堪能できる雰囲気でした。総席数は88席と多く、テーブルごとに仕切りが設けられ、席間隔も一定に保たれていたため、周囲を気にすることなく食事の時間を過ごすことができました。また、一部の個室には換気設備も備わっており、快適な環境が提供されていました。
焼肉でん 新小松店は、その名の通り焼肉食べ放題を大きな魅力としていました。提供されていた食べ放題コースには、例えば「元祖食べ放題コース」が2,780円(税込3,058円)で、さらに豊富な品揃えの「贅沢食べ放題コース」は3,980円(税込4,378円)で提供されていました。これらのコースでは、国産牛上バラやロース、大判サーロイン、やわらかミスジといった多種多様な部位の焼肉が楽しめるほか、キムチやサラダ、スープ、ご飯、デザートなども含まれていました。特に「名物」と謳われた特上牛タンは、その中でも一番美味しい部分を大判カットで提供し、口いっぱいに広がる肉の旨みが多くの客に好評でした。食べ放題だけでなく、ランチタイムには手軽に楽しめるメニューも用意されており、例えば「石焼ビビンバ定食」は858円で提供され、熱々の石鍋で提供されるビビンバは、寒い日には体を温める一品として親しまれていました。その他にも、国産牛ロース、国産牛カルビ、国産牛バラなどがセットになった「特選焼肉セット」も提供されており、肉の量も選べるなど、様々なニーズに対応していました。サイドメニューも豊富に取り揃えられており、焼肉以外の食事も充実していました。注文はタッチパネルで行う方式が採用されており、自分のペースで気軽に注文できる利便性も持ち合わせていました。
店舗では、一般的なサービスに加えて、来店客の利便性を高めるための工夫が凝らされていました。モバイルオーダーシステムが導入されており、スムーズな注文が可能でした。支払い方法においても、クレジットカード(VISA、Master、JCB)が利用でき、非接触型決済にも対応していました。また、「肉の日」と称して毎月29日には特別な食べ放題イベントが開催されており、多くの焼肉ファンがこの日を狙って訪れていました。店内は家族連れの利用が多く、特に日曜日は賑わいを見せていました。
しかしながら、焼肉でん 新小松店は2023年8月31日をもって閉店いたしました。その広々とした空間とバラエティ豊かな食べ放題メニューは、かつて地域の焼肉愛好者にとって特別な存在であり、多くの客で賑わった店舗でしたが、現在は営業を終了しています。