石川県金沢市尾張町に佇む「梅梅」は、歴史ある古民家を改装して生まれた本格中国料理店です。JR金沢駅からは徒歩約15分から20分ほどの距離にあり、また金沢駅からバスを利用する場合、北鉄バスやJRバスで「尾張町」バス停、または「武蔵ケ辻・近江町市場」バス停から徒歩約5分、城下町金沢周遊バスでは「橋場町金城楼前」バス停から徒歩約2分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。近隣にはコインパーキングがあるため、車での来店も検討できます。
店内に足を踏み入れると、明治建築の町家を活かした空間が広がり、中国のアンティーク品が配されたオリエンタルな雰囲気に包まれます。年季の入った木材が飴色に輝く落ち着いた内装は、まるで時が止まったかのような風情を醸し出し、接待や会食はもちろん、家族や友人との食事、または一人でゆったりと過ごす時間にも適した、品格のある空間です。
「梅梅」が特に力を入れているのは、本場中国の伝統製法に基づいた「北京ダック」です。日本では珍しい「明暗爐」と呼ばれる扉のない自家製石窯を使用し、リンゴの木などの果実の薪でじっくりと焼き上げられます。この独自の調理法により、皮はパリッと香ばしく、肉はふっくらと柔らかく仕上がります。通常、皮のみを食すことが多い北京ダックですが、こちらでは皮だけでなく身も一緒に味わうことができ、その深い旨味に多くの人が魅了されています。この北京ダックは大変人気が高く、事前の予約が推奨されています。また、客の目の前でダックをカットするパフォーマンスが披露されることもあり、食事の時間を一層特別なものにしてくれます。
メニューは、古典的な中国郷土料理から現代的な感覚を取り入れたモダンシノワまで多岐にわたります。ランチタイムは11時30分から15時まで(ラストオーダー14時)、ディナータイムは17時から22時まで(ラストオーダー21時)営業しており、火曜日が定休日です。ランチは1,000円から2,000円程度、ディナーは3,000円から5,000円程度の予算で楽しむことができます。ランチ限定で提供される彩り豊かな点心は見た目も楽しく、ボリュームも満点です。定番の「四川麻婆豆腐定食」や「海老チリソース定食」のほか、「白芝麻担担麺」や「海鮮五目麺」、「汁なし担担麺」といった麺類も充実しています。中には唐辛子を30本以上使用した「超辣坦々麺」のような刺激的なメニューもあり、辛いもの好きにはたまらない一品です。また、「梅豚チャーハン」や「厚切り牛バラ焼そば」などのご飯ものや麺類も人気があります。ディナーでは、北京ダックやふかひれ料理に加えて、金沢や能登の漁港から仕入れた旬の魚介類を用いたアラカルト、小籠包などの点心、紹興酒をはじめとするアルコールメニューも豊富に揃っており、飲み放題付きのコースも用意されています。
店内には約56席のテーブル席が配置されており、個室の用意はありませんが、ゆったりとした空間で食事を堪能できます。全席禁煙ですが、喫煙を希望する人のために庭に喫煙スペースが設けられています。
特別なサービスとして、無料Wi-Fiが利用できるほか、小さなお子様連れの家族にも配慮が行き届いており、ベビーカーでの入店が可能で、キッズ用の椅子や食器も用意されています。決済方法としては、クレジットカードやPayPayなどのQRコード決済にも対応しており、利便性の高さも魅力の一つです。本格的な中国料理を、趣のある空間で心ゆくまで堪能できる「梅梅」は、金沢での食事の選択肢としておすすめです。