石川県金沢市の東山に位置する「Cafeたもん」は、伝統的な町並みが残るひがし茶屋街の奥、宇多須神社の目の前にひっそりと佇む人気のカフェです。築100年以上の歴史ある三階建ての町家をリノベーションして作られた店舗は、趣深い和の雰囲気を色濃く残しつつも、洗練されたモダンな空間が広がっています。オーナーである女優MEGUMI氏がプロデュースを手掛けたこのお店は、「人にも地球にもやさしい」をコンセプトに掲げ、訪れる人々にとって心穏やかな時間となるよう、「多くの良い情報を聞き心に留める」という意味を持つ店名「たもん(多聞)」にその願いが込められています。
「Cafeたもん」へのアクセスは、金沢駅から北陸鉄道バスを利用し、橋場町バス停で下車後、徒歩約5分と至便です。また、金沢駅からタクシーで向かう場合は約10分で到着します。徒歩圏内には金沢駅や北鉄金沢駅もありますが、バスやタクシーの利用がスムーズでしょう。店舗には駐車場は設けられていませんが、周辺にはコインパーキングが点在しています。
店内に一歩足を踏み入れると、白檀の穏やかな香りが心地よく漂い、五感に響くおもてなしが感じられます。1階はゆったりとしたテーブル席が配された落ち着いた空間で、手入れの行き届いたお庭の四季折々の風景を眺めながら、ゆったりと過ごすことができます。2階には純和風の座敷席が設けられており、窓からは宇多須神社の鳥居や境内を望むことができ、お子様連れのお客様でも安心してくつろげる配慮がなされています。富山の伝統工芸である越中八尾和紙が空間インテリアに取り入れられるなど、細部にまでこだわりが感じられる設えです。店内は全席禁煙で、ゆったりとした時間を過ごしたい方に最適な環境が整っています。総席数は55席が確保されており、広々とした空間で食事を楽しめます。
「Cafeたもん」の看板メニューは、循環型環境農法で作られた石川県産コシヒカリの米粉を自家製粉して使用した、こだわりのパンケーキです。石川県の豊かな食文化を伝える「地産地消」にも力を入れ、持続可能な社会への貢献も目指しています。メレンゲを丁寧に混ぜ合わせた生地は、ふわふわでエアリー、そしてもっちりとした独特の食感が特徴で、口の中でとろけるような優しい甘さが広がります。オーダーから焼き上がりまで約20分かかることがありますが、その待ち時間も期待感を高めるひとときとなるでしょう。
メニューには、定番の「石川県産コシヒカリ米粉を使った『たもん』のパンケーキ」が1,300円で提供されています。彩り豊かなフルーツが添えられた「色彩のフルーツパンケーキ」は2,100円、金沢の老舗和菓子店「板屋」特製のあんこと加賀棒茶クリームが絶妙なハーモニーを奏でる「能登大納言あずきの米粉パンケーキ」は1,550円です。また、伝統的な加賀野菜である五郎島金時を使用した「加賀野菜 五郎島金時の米粉モンブランパンケーキ」は1,600円で楽しめます。金箔の生産量日本一を誇る金沢ならではの「金の米粉パンケーキ」は3,500円と、見た目にも華やかな一品です。食事系のパンケーキとして、自家製ソースと能登豚のローストを組み合わせた「能登豚のローストポークランチ」も11:00から14:00のランチタイム限定で提供されており、能登豚ベーコンの米粉エッグベネディクトパンケーキは1,900円で味わえます。朝8:00から10:00にはモーニングメニューも用意されており、目玉焼きとソーセージ、はちみつヨーグルト、エッグベネディクトパンケーキなど、ドリンク付きのセットで優雅な朝を過ごすことができます。
支払いには各種クレジットカードが利用可能で、PayPayなどの一部QRコード決済にも対応しています。また、金沢観光で利用できる「金沢美味チケット」の対象店舗にもなっており、特定のパンケーキとドリンクのセットをお得に楽しむことができます。テイクアウトも可能で、10:00から16:30まで受け付けています。電話での予約は受け付けておらず、オンライン予約または平日の9:00から12:00の間に店頭で予約が可能です。多言語メニュー(英語)も用意されており、国内外からの観光客にも配慮がなされています。連日満席になることも多いため、事前のオンライン予約がおすすめです。