新宿駅東南口から徒歩約2分、東京メトロ丸ノ内線・副都心線の新宿三丁目駅E9口からも徒歩約2分の場所に位置する「Jazz Bar サムライ」は、守ビル5階にひっそりと佇む隠れ家のようなジャズバーです。バスタ新宿からもほど近く、アクセスしやすい立地でありながら、喧騒を離れた落ち着いた空間が広がっています。1979年5月にオープンしたこの店は、昭和のジャズ喫茶の雰囲気を色濃く残し、その独特の世界観で多くの人々を魅了し続けています。
「Jazz Bar サムライ」の最大の特徴は、その唯一無二のコンセプトと内装です。店内には3,000体以上ともいわれる招き猫のコレクションが所狭しと飾られており、「招猫秘宝館」の異名を持つほどです。これらの招き猫は単なる装飾品としてだけでなく、音響効果にも寄与しているとされており、壁面を埋め尽くすことで音が吸収拡散され、JBLの名機スピーカー「Olympus」から流れるジャズの音色をより豊かに響かせます。まさに「ジャズと猫の不思議な関係」を体感できる空間です。また、70年代のアングラ文化を彷彿とさせるレトロでシュールな雰囲気や、様々なジャンルの照明器具によって創り出された洞窟のようなライティングも、この店の個性を際立たせています。店内には寺山修司本人の写真や俳句、横尾忠則の絵、セロニアス・モンクのサイン入りレコードなど、文化的な要素も随所に散りばめられており、ジャズファンはもちろん、アートや文学に興味のある方も楽しめるでしょう。海外のガイドブックにも掲載されるほど、外国人観光客からの人気も高い知る人ぞ知るバーです。
メニューは、ジャズバーでありながらフードメニューも充実している点が魅力です。特に人気なのは35種類以上という豊富な種類のピザで、880円(税込)から提供されています。薄いクラストで、要望に応じてトッピングも可能とのことです。定番から珍しいオリジナルピザまであり、年季の入ったガスオーブンで焼き上げられます。その他、ミックスナッツ(550円)、かわきもの盛合せ(715円)、ニョロニョロ(660円)、チーズ盛り合わせ、ソーセージ盛り合わせ、生のジャガイモを潰してから軽く下茹でし、低温で揚げることで表面積を増やし味を染み込ませた独特のポテトフライ(650円)なども用意されています。ドリンクは、日本酒、焼酎、ワイン、カクテルなど多岐にわたり、カクテルにもこだわりが見られます。ウイスキーハイボール(650円)も提供されています。料金体系は、飲食代に加えてカバーチャージがかかります。21時までは330円、21時以降は550円(税込)で、さらに小計の10%がサービス料として加算されます。平均予算は、通常の利用で1,000円から1,999円、ディナーで3,000円から3,999円程度が目安です。
座席は総席数25席から30席で、8つのテーブル席と2つのカウンター席があります。ソファー席も一部に設けられており、中央と左右にベンチシートが計約8名分用意されています。落ち着いた空間でゆったりと過ごせるように、席間には一定の間隔が設けられています。個室は基本的にありませんが、18時の開店時間前であれば、貸し会議室として利用することも可能で、その際は店全体が個室状態となります。貸切も可能で、着席時25人、立食時30人まで収容可能です。店内は全席禁煙ですが、店舗の前に灰皿が設置された喫煙スペースが設けられています。Wi-Fiも完備されており、電源も利用可能です。
「Jazz Bar サムライ」では、ジャズバーとしての魅力に加え、独自のイベントも開催されています。毎月第1日曜日には「Samurai Free Session」と題した完全即興のコラボレーションイベントが開催され、実験音楽、インスタレーションアート、サウンド、ボイス、俳句、ポエット、リーディング、ダンスなど、既成楽曲に捉われない自由な表現の場が提供されています。参加費は1ドリンク付きで1,800円です。このセッションの様子は全編動画撮影され、YouTubeにもアップロードされることがあります。また、18時以前は予約制で、貸し会議室や講演会、朗読会、ネット配信、トークライブなど、多目的な利用も受け付けています。2時間1ドリンク付きで1,600円から利用可能です。老若男女、家族連れでも訪れやすい雰囲気があり、お子様連れでも利用可能です。