東京都大田区久が原に店を構える「とんかつ 自然坊」は、東急池上線久が原駅から徒歩約6分の住宅街に位置する、こだわりのとんかつ専門店です。1991年の創業以来、長きにわたりその伝統の味を守り続けています。その品質と美味しさは各方面から高く評価されており、ミシュランガイド東京2020ではビブグルマンに選出されたほか、食べログでは「とんかつ 百名店 2024」に名を連ねるなど、遠方からも多くの客が訪れる名店として知られています。店舗の向かい側にはコインパーキングがあり、車でのアクセスも便利な立地です。
「とんかつ 自然坊」の最大の魅力は、厳選された素材と、それを最大限に引き出す熟練の調理法にあります。豚肉には、品質の安定性と、柔らかく甘みのある肉質が特徴の純国産「やまと豚」のメス豚のみを使用しています。この上質な豚肉を、一日寝かせた自家製の生パン粉で包み込み、綿実油100%の油でじっくりと時間をかけて揚げていきます。職人が弱火で油の音を聞き分けながら丁寧に揚げることで、肉本来の深い旨味と、サクサクとしていながらも軽やかで胃もたれしにくい衣の絶妙な食感が生まれます。揚げ油から衣まで、すべての素材にこだわり抜かれたとんかつは、子供から年配の方まで幅広い世代に安心して楽しめる逸品です。
店名の由来にもなっている唐津の陶芸作家、中川自然坊氏の唐津焼の器を使用している点も、この店の大きな特徴の一つです。存在感があり、豪快な表情を持つ唐津焼の器が、丁寧に揚げられたとんかつを一層引き立て、視覚的な美しさも提供する、まさに五感で味わう食体験を提供しています。
提供されるメニューは、とんかつの他、旬の食材を活かした多彩な一品料理が揃っています。ランチタイムは11:30から15:00(ラストオーダー14:30)、ディナータイムは17:00から22:00(ラストオーダー21:00または21:30)で営業しており、水曜日が定休日です。ランチメニューには、肉の旨味が存分に味わえる「ロースかつ定食」が3,000円から3,080円程度、柔らかく脂肪が少ないため女性にも人気の「ヒレかつ定食」が3,000円程度で提供されています。また、様々な小鉢を楽しめる「おまかせランチ」は2,600円程度で、昼から贅沢な食事を堪能できます。ディナーでは、旬の刺身や魚介類を用いた一品料理も豊富です。例えば、「稚鮎の天ぷら」は990円、「生ホタテフライ定食」は2,970円、そのほか「カツオ刺身」1,540円、「アジフライ半身」770円、「白えびの唐揚」990円などが挙げられます。お酒に合う逸品として、「イカの沖漬け」「自然坊の焼豚」「梅水晶」「アワビの旨煮」「素揚銀杏」「長芋のわさび漬け」「ひじき煮物」「フルーツトマト甘酢漬け」「ポテトサラダ」「オニオンスライス」など、和食を中心とした季節感あふれる料理が用意されています。これらの料理と共に、希少な日本酒を楽しむことも可能です。テイクアウトとして「ロースかつ弁当」と「ヒレかつ弁当」がそれぞれ2,850円で提供されており、電話での予約が可能です。
店内は落ち着いた空間で、総席数は30席です。カウンター席が7席、4名掛けのテーブル席が2卓、6名掛けのテーブル席が1卓、そして掘りごたつ式の半個室が1室(6名から最大10名まで利用可能)備えられています。接待や会食、お子様連れの家族利用など、多様なシーンに対応できる座席配置となっています。全席禁煙であり、ゆったりと食事の時間を過ごすことができます。特別な日の利用にもおすすめできる、きめ細やかなサービスが行き届いたお店です。