東京都新宿区納戸町15-9武石ビル1Fに位置していた「ブラッスリー クルール」は、かつて神楽坂のメイン通りから少し離れた閑静な住宅街にひっそりと佇む隠れ家的なフレンチレストランとして親しまれていました。2020年3月18日にオープンし、当初は「野菜&果実バル クルール」という店名でしたが、2021年に現在の「ブラッスリー クルール」へと屋号を変更しました。惜しまれつつも、店主の健康上の都合により2024年8月31日をもって閉店いたしました。
このレストランは、「敷居の高くない気楽なフレンチ」をコンセプトに掲げ、訪れる人々が気軽に本格的なフランス料理を楽しめる場所として人気を集めていました。旬の野菜や果物をふんだんに使用し、健康的かつ安全な食材へのこだわりが強く、彩り豊かなフレンチを提供していました。特に、シェフが丹精込めて作り上げる自家製ソースやドレッシングには定評があり、料理の味を一層引き立てていました。ドリンクに使用するシロップもノンコレステロールの自然派にこだわるなど、細部にわたる配慮が見られました。店内は茶色を基調とした落ち着いた大人の空間が演出されており、洗練された雰囲気の中でゆったりと食事のひとときを過ごすことができました。おしゃれな空間でありながらも、落ち着いた席の配置や広々とした空間が特徴で、老若男女問わず誰もが心地よく過ごせる環境でした。
交通アクセスとしては、都営大江戸線「牛込神楽坂駅」A1出口から徒歩約3分と駅からのアクセスは良好でした。また、有楽町線・南北線「市ケ谷駅」からは5番または6番出口より徒歩約6分、JRおよび地下鉄各線の「飯田橋駅」からはB3出口より徒歩約10分、東西線「神楽坂駅」からは2番出口より徒歩約8分と、複数の路線からアクセスが可能でした。
提供されていたメニューは、アラカルトを中心に構成されており、複数の料理を気軽にシェアして様々な味を楽しむスタイルが推奨されていました。ランチタイムには、葉野菜たっぷりのサラダ、パン、そして日替わりのメイン料理にミニデザートが付く「日替わりランチセット」が1,300円で提供されていました。メイン料理は豚ロースのロティや鶏もも肉のソテーなど、その日ごとに変わるシェフおすすめの一品が楽しめ、中にはバターと昆布出汁で炊いたチキンライスのオムライス(サラダ付き1,100円)も提供されていました。ディナーでは、前菜として大山鶏むね肉ハムのサラダ(1,300円)、アジとオレンジのマリネ(1,300円)、田舎風テリーヌ(1,200円)などが、メイン料理としてアンガス牛もも肉のロースト(3,000円)や鴨むね肉のロティ(2,800円)などが提供され、自家製のデザート(700円)も日替わりで楽しむことができました。平均的な予算は、ランチが1,000円から1,999円程度、ディナーが5,000円から5,999円程度でした。
店内の座席数はテーブル席を中心に計18席が設けられていました。個室は設置されていませんでしたが、ソファー席が用意されており、ゆったりと過ごすことができました。店内は全席禁煙で、無料Wi-Fiも利用可能でした。貸切利用も可能で、着席時最大12名、立食時最大20名まで対応していました。お子様連れの利用も可能でしたが、お子様用の椅子は用意されていませんでした。また、営業時にはテイクアウトサービスも行われており、サラダやラタトゥイユ、砂肝のコンフィなどの前菜や日替わりのメイン料理をお持ち帰りして、自宅でフレンチの味を楽しむこともできました。