つくばエクスプレス浅草駅から徒歩約1分から2分の場所に位置する「東京浅草つけ蕎麦 井草」は、浅草六区花道沿い、国際通りの一本中に入った閑静なエリアに店を構えています。2022年9月16日のオープン以来、「つけ蕎麦」を主軸に据えた独自のスタイルで多くの食通を惹きつけています。
この店の大きな特徴は、秋葉原の名店「麺処 ほん田」で研鑽を積んだ店主が手掛ける、素材への徹底したこだわりです。化学調味料や人工的な旨味エキスは一切使用せず、天然素材由来の風味を追求した一杯を提供しています。スープは豚、鶏、鴨、魚介をバランス良く配合した清湯仕立てで、無化調でありながらも奥深いコクと旨みが凝縮されています。特に、9種類もの醤油をブレンドしたつけ汁は、そのキレと芳醇な香りが特徴で、一口ごとに素材の良さが際立つ設計です。
メニューの中心となる「つけ蕎麦」は900円から提供され、味玉が加わった「出汁卵つけ蕎麦」は1050円、さらに豪華な具材が楽しめる「特選つけ蕎麦」は1200円で味わうことができます。また、つけ麺に生玉子、ご飯、冷や出汁などがセットになった「つけ蕎麦御膳」(1050円)は、多様な食べ方でつけ蕎麦の魅力を余すことなく堪能できる井草名物として親しまれています。温かい麺がお好みの方には「醤油蕎麦」(900円)が用意されており、濃厚な卵黄のコクと鶏の甘みが特徴の「鶏卵まぜ蕎麦」(1050円)も人気を集めています。麺は浅草開化楼特製のストレート中太麺を使用しており、ツルツルとした喉越しとモチモチとした独特の食感が、つけ汁との相性を一層引き立てます。具材には丁寧に調理された豚と鶏の2種類のチャーシューをはじめ、シャキシャキとした細切り玉ねぎ、穂先メンマ、そして彩りを添える三つ葉がバランス良く盛り付けられています。食後に提供されるスープ割りは日替わりで、煮干しなどその日の出汁の旨みが加わり、最後の一滴まで満足度の高い一杯を締めくくります。卓上には白胡椒、がごめ昆布醤油、酢、からし粉、わさび粉、唐辛子、七味といった多彩な調味料が並び、自分好みに味を調整できるのも魅力の一つです。
店内は木を基調とした落ち着いた和の雰囲気が漂い、カウンター席とテーブル席を合わせて全11席が設けられています。具体的には、カウンター3席と4人掛けのテーブルが2卓あり、ゆったりと食事ができる空間が広がっています。個室の用意はありませんが、バリアフリーに対応しており、車椅子での入店も可能です。全席禁煙のため、誰もが快適な環境でこだわりのつけ蕎麦を心ゆくまで楽しめます。食材へのこだわりや、つけ蕎麦御膳の推奨される食べ方、その日の出汁のバランスについての丁寧な説明が店内に掲示されており、訪れる客へ料理への深い理解を促す配慮が感じられます。