東京都世田谷区奥沢に位置していた「HIRAKUYA OSTERIA」は、東急大井町線緑が丘駅から徒歩2分、約166メートルの距離にあり、改札を出てすぐの信号を渡り、高架下の九品仏川緑道沿いを歩くと見つけることができました。東急目黒線奥沢駅からも徒歩9分、自由が丘駅北口からは徒歩約10分というアクセスでしたが、閑静な住宅街の中にひっそりと佇む隠れ家のような存在として知られていました。桜並木が美しい緑道に面した立地は、特に暖かい季節には開放的なテラス席での食事が魅力でした。
「AKARI」（灯り）をコンセプトに、イタリアの古い食堂をイメージして作られた店内は、木の温もりをふんだんに感じさせる山小屋風の意匠が特徴で、おしゃれで落ち着いた空間が広がっていました。カウンター席、テーブル席、ソファー席がバランス良く配置され、総席数は最大30席から34席ほどでした。広々とした空間でゆったりと過ごすことができ、一部のインナーテラス席はペット同伴も可能で、愛犬と一緒に食事を楽しむこともできました。カウンター席はシェフズテーブルのような趣があり、シェフとの会話を交わしながら食事を味わう、心温まるひとときを過ごすことができたでしょう。店内の壁面にはカラフルな装飾が施され、ワインの製造工程を思わせるような趣向が凝らされたボックスシート席など、細部までこだわりが感じられる空間でした。
料理は、北海道の調理師学校出身のシェフたちが手掛ける、北海道の食材をふんだんに使用した創作イタリアンが中心でした。「オステリア」の名が示す通り、カジュアルながらも本格的なイタリアンを堪能できる洋風居酒屋という位置づけで、かつては「大人の居酒屋」として親しまれ、30代から50代の客層に支持されていました。北海道名物の「鮭のちゃんちゃん焼き」は、旬の野菜と鮭をホイルで蒸し焼きにし、バターと甘味噌ソースで仕上げた逸品として人気を博しました。他にも、ザンギやラーメンサラダなど、道産子に馴染み深いメニューが揃っていました。野菜料理や魚料理に特にこだわりがあり、素材の味を活かしたシンプルな調理法で提供されていました。ドリンクメニューも充実しており、ワインやカクテルが豊富に揃い、特にワインには並々ならぬこだわりが見られました。また、珍しい「白穂乃香」ビールも提供され、お酒と共に料理を深く味わうことができました。
ランチは主に土日限定で提供され、サラダやメインディッシュ、デザートが付くセット形式で、贅沢な昼下がりを過ごす場所としても選ばれていました。ディナータイムにはテーブルチャージとして200円が設定されていました。4名以上から予約可能な、90分飲み放題付きの全7品おまかせコースも用意されており、宴会利用にも適していました。貸切も20名から50名程度まで対応可能でした。
特別なサービスとして、お祝いやサプライズの演出に対応してくれるほか、ドリンクの持ち込みも相談可能でした。お子様連れも歓迎され、乳児から未就学児、小学生まで入店可能で、ベビーカー置き場も用意されていましたが、お子様の店内での立ち歩きは配慮が求められていました。無料Wi-Fiも完備され、複数言語に対応したメニュー（英語など）も用意されており、多様な利用シーンに対応する配慮が見られました。
