白金高輪の地で長年にわたり愛され続ける「李朝房(イジョバン)」は、焼肉、ホルモン、そして韓国料理の真髄を堪堪能できる隠れた名店です。東京都港区高輪1-1-11の1階に位置し、東京メトロ南北線 白金高輪駅の2番出口または4番出口から徒歩わずか数分という、アクセス至便な立地も魅力の一つと言えるでしょう。周辺には古川橋方面へ続く道があり、セブンイレブンの隣にその落ち着いた佇まいを見つけられます。1991年9月1日の創業以来、三十年以上の歴史を刻み、地元住民はもちろんのこと、その質の高さから密かに芸能人もお忍びで訪れるとされています。
店舗の外観は、韓国の料亭を思わせるシックで洗練されたデザインが特徴的です。しかし、一歩足を踏み入れると、温かみのある照明と広々とした空間が広がり、ゆったりと食事を楽しむことができるアットホームな雰囲気に包まれます。総席数は約30席のテーブル席が中心で、一部カウンター席も備わっていますが、プライベートな空間を求める個室の用意はありません。席間には一定の間隔が保たれ、テーブルやカウンターには仕切りが設置されるなど、訪れる人々が安心して食事を楽しめるよう配慮されています。
「李朝房」の料理は、厳選されたA5ランクの和牛を比較的手頃な価格で提供することにこだわりがあります。特に、同店の名物として知られるのは、その中毒性から多くのリピーターを惹きつける「ホルモン鍋」です。ニンニクの風味が強く、旨辛なスープには、脂の乗ったプリプリのホルモンとたっぷりの野菜が溶け込み、背徳的ながらも箸が止まらない絶妙な味わいを生み出しています。鍋の〆には、その濃厚なスープを余すことなく味わえるチーズリゾットや雑炊、サリ麺などが用意されており、最後まで満足感に浸ることができます。
焼肉メニューでは、厳選された上質の和牛ハラミステーキが人気で、ニンニク醤油と刻みワサビを添えて提供されます。厚切りで迫力のあるハラミや、A5ランク和牛の綺麗な味わいが楽しめる赤身の切り落としは、肉好きにはたまらない逸品です。また、ドッサリとボリューム満点に提供されるハツ刺しや、コリコリとした食感が特徴のタン下など、一般的な焼肉店ではなかなかお目にかかれない部位も楽しめます。韓国料理の逸品として、数量限定の「幻のケジャン」は、甘辛い味付けととろけるようなカニ肉が好評を博しており、残ったタレでご飯を混ぜる「ケジャンパ」も密かな人気を呼んでいます。海鮮チヂミやチャプチェ、キムチ盛り合わせといった定番の韓国料理も充実しており、焼肉と合わせて多角的に李朝房の味覚を堪能できます。
料金について、ディナーは一人あたり6,000円から1万円強が目安とされ、港区という立地を考慮すると良心的な価格設定と言えるでしょう。ランチタイムには、平日限定のカルビ丼やホルモン鍋セットが手頃な価格で提供されており、昼から本格的な韓国料理を味わいたい方にもおすすめです。お会計時には別途サービス料10%が発生します。
きめ細やかなサービスも「李朝房」の魅力の一つです。食後にはサービスで選べるアイス(ゆず、バニラ、抹茶)が提供され、温かいお茶と共に食事の余韻をゆっくりと楽しめます。また、店員が丁寧に接客し、ホルモン鍋の調理をサポートしてくれることもあるため、初めて訪れる人でも安心して食事を堪能できるでしょう。電話での予約が可能で、人気の高い時間帯は事前の予約が推奨されています。クレジットカード決済も主要なブランドに対応しており、利便性も兼ね備えています。