東京都立川市錦町1‐3‐9の山上ビル1階に位置していた「トラットリア Don Che ドンシェ」は、2024年7月21日をもってこの場所での営業を終了し、現在は昭島市への移転を完了、または予定しております。この立川の地では、長年にわたり、地域に根差した本格イタリアンレストランとして多くの客に親しまれていました。JR立川駅南口から徒歩約3〜4分、多摩モノレール立川南駅からも徒歩約4分というアクセス至便な立地であり、ランチやディナー、特別な日の利用に選ばれることが多かったようです。かつては帝国ホテルで20年間の経験を積んだシェフ中川原洋氏が腕を振るい、フレンチの要素も取り入れたイタリア料理を提供していました。2009年のオープン以来、同店は「お酒よりも料理」に重きを置き、訪れる客に常に変わらない高品質な味を提供することを追求していました。
「トラットリア Don Che ドンシェ」の特徴の一つとして、厳選された素材へのこだわりがありました。北海道で漁業を営む親戚から直送される新鮮な魚介や、信頼関係を築いた地元の契約農家から仕入れる旬の野菜を積極的に使用し、地産地消を意識した料理作りを心がけていました。店内は、アットホームで温かみのある空間が広がり、テーブル席を中心に約20〜30席が設けられていました。席間にはパーテーションも設置されており、ゆったりと食事を楽しめる配慮がなされていました。また、愛犬家にとっては特に魅力的な点が、テラス席だけでなく店内の一部座席でも愛犬同伴が可能であったことです。特別な「ワンコプレート」が用意されるなど、ペット連れの客も安心して食事を満喫できる環境が整っていました。
メニューにおいては、シェフの経験が光る本格イタリアンが幅広く提供されていました。中でも店の看板メニューとして多くの客に愛されたのは、「特製とろーりチーズのラザニア」です。手作りの生地と自家製ミートソース、数種類のチーズを幾層にも重ね、オーブンでじっくりと焼き上げられたラザニアは、香ばしい表面と中のモチモチとした食感、そしてとろけるチーズとミートソースの絶妙なハーモニーが特徴でした。このラザニアに加え、もう一つの人気商品である濃厚でしっとりとしたNYスタイルのチーズケーキを両方楽しめる「ラザニアとチーズケーキ」のセットも人気を集めていました。
ランチタイムには、平日限定でサラダ、パン、ドリンク、プチデザートが付いたお得な日替わりランチセットが税込1,000円から1,680円程度で提供され、ビジネスランチから少し贅沢なコース料理まで、その日の気分やシーンに合わせて選ぶことができました。定番のスパゲッティセットには、ベーコン&キノコのペペロンチーノ、ボロネーゼ、魚介のプッタネスカ、カルボナーラ、小エビのジェノヴェーゼなどがあり、税込1,580円から2,280円程度で提供され、自家製の手打ちパスタに変更することも可能でした。また、粗挽きハンバーグステーキやオムライスといった洋食メニューも好評で、幅広い客層に支持されていました。ディナータイムは、アラカルトで本格イタリアンとワインを気軽に楽しむことができ、客単価は4,000円から5,000円程度でした。
特別なサービスとして、誕生日や記念日のお祝いの際には、シーンに合わせたコース料理の提供で、大切な人との思い出に残る時間を演出するお手伝いもしていました。歓送迎会や忘年会、クラス会などのグループ利用には、貸し切りでの利用も可能であり、柔軟な席のレイアウト変更にも対応していました。さらに、本格イタリアンをお弁当やオードブルとしてテイクアウトすることもでき、自宅での食事やホームパーティー、職場でのランチなど、様々な場面でプロの味を楽しむことができました。