東京都港区港南に位置するハンバーグ専門店「歓喜の牛」は、JR品川駅港南口から徒歩およそ3分の場所にあり、アクセスしやすい立地が魅力です。2021年5月31日のオープン以来、従来のハンバーグの概念を覆す革新的なアプローチで、多くの人々を魅了しています。
この店の最大の特徴は、フランス料理で用いられるテリーヌ型から着想を得た「四角いハンバーグ」と、最新の技術を駆使した「分子調理法」にあります。一般的な楕円形のハンバーグとは一線を画す直方体のパティは、見た目のインパクトだけでなく、その調理法によって旨味が凝縮されています。分子調理とは、食材の性質を分子レベルで研究し、肉汁を閉じ込めるために時間をかけてじっくりと熱を通す独自の技法です。これにより、パティから水分が大幅に失われるのを防ぎ、外はカリッとした食感を保ちつつ、中は肉の旨味がぎゅっと詰まったジューシーな仕上がりを実現しています。黒毛和牛を含む数種類の牛肉を独自に配合し、牛本来の旨味を最大限に引き出すことにこだわり、程よい弾力と柔らかさが両立したハンバーグを提供しています。
メニューはシンプルながらも、その奥深さに定評があります。看板メニューは「四角いハンバーグ御膳」で、価格は1,500円からとなっています。この御膳には、肉厚なハンバーグに加え、濃厚な味わいの「飲むトマトサラダ」や、ハンバーグとの相性を考慮してその日の挽肉のコンディションに合わせて最適な炊き加減で提供される「出汁香るご飯」が添えられています。また、特製の生卵が提供され、ハンバーグを溶いた卵に絡めてすき焼き風に楽しむという、ユニークな食べ方も提案されています。さらに、塩、胡椒、特製醤油、わさびなど、好みに合わせて味の変化を楽しめる工夫も凝らされています。時期によっては、大葉や胡桃、チーズなどを用いた緑色のソースが特徴の「緑の四角いハンバーグ御膳」も提供されており、味覚だけでなく視覚や嗅覚でも楽しめる一品として注目を集めています。ドリンク類も充実しており、若者世代に人気のクラフトコーラ「伊良コーラ」や「ラ・フランス・ラムネ」など、個性豊かなノンアルコール・アルコール飲料が揃っています。ランチの予算は1,000円から1,999円程度、ディナーも同様に1,000円から1,999円程度の価格帯で、こだわりのハンバーグを味わうことができます。
店内は全24席で、カウンター席が6席、テーブル席が18席配置されています。個室の用意はありませんが、20名以下の貸し切り利用は可能です。全席禁煙で、駐車場はありません。支払い方法としては、QRコード決済(PayPay、au PAY)が利用できますが、クレジットカードは利用できません。
「歓喜の牛」では、お客様への細やかな配慮も人気の理由の一つです。テイクアウトやデリバリーに対応しており、様々なシーンで利用できます。また、乳児や未就学児、小学生も入店可能なため、家族での食事にも適しています。お子様連れのお客様に対しては、子供用のコップや食器、ご飯、スープなどを素早く提供するサービスがあり、店内のBGMを子供向けに切り替えるなどの気遣いも行われています。ご飯や生卵がおかわり自由というサービスも、お腹いっぱいハンバーグを楽しみたい方には嬉しい点です。朝の時間帯には、サンドウィッチ専門店「FILL’S」のサンドウィッチも提供されるなど、時間帯によって異なる顔を見せる点も特徴です。五感で楽しめる美しい料理を追求し、常に新たな挑戦を続けるこの店は、品川で「新時代のハンバーグ」を体験できる場所として、食通の間で話題となっています。