東急東横線・東京メトロ日比谷線の中目黒駅から徒歩わずか1分の場所に佇む「小梅」は、都会の喧騒を忘れさせる落ち着いた雰囲気を持つ創作和食店です。温かな人柄の店主夫妻が営むこの店は、訪れる人々を心から迎え入れ、家庭的な温もりと洗練された味わいを兼ね備えた料理を提供しています。カウンターには大皿に盛られたおばんざいが並び、目と舌で季節の恵みを感じられる空間が広がっています。
「小梅」の大きな魅力の一つは、女将さんの実家が営む老舗海苔問屋から直接仕入れた、高品質な海苔をふんだんに使用した料理の数々です。お通しとして供される焼き海苔は、その芳醇な香りとパリッとした食感で早くも感動を呼びます。このこだわりの海苔は、店内で焼きたてが提供され、時には希少な「青まぜ海苔」も登場するなど、海苔本来の美味しさを再発見させてくれます。さらに、これらの特別な海苔は店内でお土産として購入することもでき、自宅でもその味わいを楽しむことができます。
提供される料理は、旬の素材を大切にした和食創作料理が中心です。南三陸から直送される新鮮な海産物や、京野菜、有機野菜など、全国各地から厳選された食材が用いられています。例えば、新鮮な生しらす、天然鮪の赤身、珍しいほや刺しなどが楽しめるお造り盛り合わせは、素材の良さを存分に活かした逸品です。また、季節ごとに内容が変わる「有機野菜のりのりサラダ」や、風味豊かな「秋鮭と舞茸のソテー オリーブと万願寺唐辛子味噌」、優しい味わいの「焼き京茄子 トマト風味肉そぼろかけ」など、工夫を凝らした創作料理が並びます。お米にもこだわりがあり、宮城産の特別栽培米ひとめぼれを使用したふんわりとしたおにぎりや、ちりめん山椒ご飯は、〆の一品としても人気を集めています。毎週木曜日は「玄米ごはんの日」として玄米が提供されるなど、健康への配慮も感じられます。
お酒は、料理との相性を考え抜かれたビオワインや、日本各地から選りすぐった日本酒が豊富に取り揃えられています。食通を唸らせる銘酒から、気軽に楽しめる一杯まで、幅広いラインナップで訪れる客をもてなします。ディナーの平均予算は3,000円から5,000円程度と、中目黒という立地でありながら、上質な料理とお酒を気軽に楽しめる価格帯となっています。
店舗は3階建てとなっており、1階はカウンター席、2階にはテーブル席が配され、少人数のグループや友人との食事に最適です。そして3階には、3名までの利用に適したソファ席の個室が設けられており、こちらはコース料理の事前予約で利用が可能です。各階への料理やドリンクは、専用のエレベーターで運ばれてくるユニークなシステムが特徴で、プライベートな空間での会話を邪魔することなく、スムーズなサービスが提供されます。深夜まで営業している日もあり、仕事帰りの一杯や、二軒目としての利用にも便利です。隠れ家のような雰囲気の中で、体に優しい美味しい料理と美酒をゆっくりと味わいたい方におすすめの一軒です。