Mrs. Fruits Parlor SUN(ミセス フルーツ パーラー サン)は、東京都練馬区豊玉北5-32-11に位置し、かつて多くのフルーツ愛好家を魅了したフルーツパーラーです。惜しまれつつも、2024年3月31日をもってその営業を終了いたしました。
練馬駅からのアクセスは非常に良好で、練馬駅西口から徒歩約3分、他の情報源では徒歩1分から5分圏内と記されるほど、駅に近い利便性の高い場所にありました。路地裏にひっそりと佇むその店は、訪れる人々にとって隠れ家のような存在でもありました。
2021年2月にオープンしたこのお店は、「練馬の街の活気を取り戻したい」というオーナーの強い願いから、「街の太陽のような存在になるように」との想いを込めて「SUN」と名付けられました。白を基調に緑がアクセントとなった明るい店内は、清潔感があり、居心地の良い空間を提供していました。小さな子どもを連れた母親から年配の方まで、幅広い年代層の顧客が訪れ、地域の人々に深く愛されていました。
Mrs. Fruits Parlor SUNの看板メニューは、その見た目の美しさと絶妙な味わいで評判を集めたフルーツサンドでした。ショーケースには、常に12種類から18種類以上の色鮮やかなフルーツサンドがずらりと並び、その時々の旬を迎えた新鮮なフルーツがふんだんに使用されていました。フルーツサンドの美味しさの決め手は、主役であるフルーツの風味を最大限に引き出すためにこだわり抜かれた特製生クリームでした。植物性クリームにマスカルポーネチーズを加えることで、さっぱりとしながらも豊かなコクが生まれ、みずみずしいフルーツとの完璧な調和を生み出していました。ボリュームがありながらも、軽やかな口当たりで、いくつでも食べられると好評でした。人気商品には、「としまえん」や「エルドラド」といった練馬にゆかりのある名前が付けられたものもありました。
フルーツサンド以外にも、旬のフルーツを贅沢に使ったフルーツゼリーやパンナコッタも提供されていました。特にミックスゼリーは、3〜4種類の季節のフルーツがたっぷり入り、まるでフルーツそのものを食べているかのような満足感がありました。また、いちご飴などのフルーツ飴も人気で、テイクアウトして練馬の街を散策しながら楽しむ姿も多く見られました。店頭では新鮮なフルーツそのものを購入することも可能でした。
スイーツメニューだけでなく、ランチタイムには軽食も充実していました。カプレーゼ、サーモンといくら、生ハムとグレープフルーツ、牛トロ、鶏とアボカドといったバリエーション豊かなオープンサンドや、サーモンとバジルのクロックムッシュがありました。さらに、「極 炙り牛トロいくら丼」や「〜4種の極み〜 海鮮丼」といった食事メニューも提供されており、甘いものが苦手な方でも楽しめる選択肢が用意されていました。夜の時間帯にはバーとしての顔も持ち、ワインやカクテルなども楽しむことができました。
店内のイートインスペースは、テーブル席を中心に3テーブル、合計8席から12席が用意されていました。落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと過ごせる空間でした。一部の座席には電源コンセントが備えられており、PC作業やスマートフォンの充電をしながらの利用も可能でした。個室は設けられていませんでしたが、全席禁煙で、車椅子での入店も可能というバリアフリーへの配慮がされていました。乳児から小学生までの子ども連れも歓迎されており、ベビーカーの入店も可能で、家族での利用にも適した環境でした。
特別なサービスとして、フルーツサンドをお土産として持ち帰る際には、2個入りや4個入りの専用の箱が用意され、贈答用としても大変喜ばれていました。また、スタッフの丁寧で親身な接客も特筆すべき点でした。購入したフルーツサンドを一つずつ丁寧に皿に乗せ、フォークやナイフを用意するなど、きめ細やかなサービスは多くの利用客から高い評価を得ていました。
練馬の街を明るく照らす「太陽」のような存在を目指し、高品質なフルーツとその魅力を最大限に引き出す工夫を凝らしたメニューで、多くの人々に愛されていましたが、Mrs. Fruits Parlor SUNは2024年3月31日をもって、その営業に幕を閉じました。