東京都豊島区西池袋5-25-9 CML要町駅前ビルに位置した「うなぎ屋 永井」は、東京メトロ副都心線・有楽町線要町駅の6番出口からすぐの場所にあり、駅から約121メートルという非常に優れたアクセスを誇っていました。深緑色の特徴的なビルの一階に店を構え、2022年1月17日にオープンしました。その外観は鰻屋としてはポップな印象を与えるもので、通行人の目を引きました。店内は三角形のこぢんまりとした空間で、1階にはカウンター席が7席または8席ほど設けられ、外階段を上がった2階にも約8席のスペースがありました。お店全体には、親しみやすく気さくな店主の朗らかな人柄が広がり、訪れる人々を温かく迎え入れるアットホームな雰囲気が特徴的でした。
「うなぎ屋 永井」のコンセプトは、「デカ盛りうな重」を掲げ、お客様に美味しい鰻をお腹いっぱいに食べてもらいたいという強い想いが込められていました。厳選された素材へのこだわりを持ち、職人が丁寧に焼き上げる炭焼きの鰻を提供していました。フレンチでの経験を持つオーナーは、鰻を使った創作的な料理の提供にも意欲を見せていたとされ、訪れるたびに新しい発見があるようなメニュー展開も期待されていました。
提供されていた主なメニューは、鰻の蒲焼き、白焼き、うな重、定食、そして多様な串物や一品料理でした。特にうな重は、鰻1尾を使用した「うな重 上」が3,900円で提供され、「特上」は4,800円、そして「特選」は5,800円という価格設定で、贅沢に鰻を2尾使用するほどのボリュームがありました。また、気軽に鰻を楽しめる半身の「お手軽うな重」も3,000円で提供されていました。串物としては、鰻の旨味が凝縮されたヒレ焼き、カブト焼き、そして肝焼きなどがあり、どれも柔らかく丁寧に仕込まれていました。その他、うざくやう巻きといった定番の一品料理も揃っていました。鰻の調理法に関しては、蒸してから焼き上げる関東風の「江戸前」と、直火でパリッと香ばしく焼き上げる「地焼き」の2種類から選ぶことができ、デフォルトは地焼きの鰻でした。タレは濃すぎず、ご飯はパラパラとした食感で、鰻とのバランスがとれていました。使用されるお米も完全無農薬であることにこだわりがありました。
飲み物には、奈良の銘酒「秋鹿」をはじめとする日本酒、焼酎、ハイボール、ビール、ソフトドリンクが用意されていました。特に日本酒がワイングラスで提供されるなど、細部にまでこだわりが見られました。また、テイクアウトも可能で、お店の味を自宅でも楽しむことができました。土曜のお昼時にはカウンター席が賑わう様子も見受けられ、その美味しさと店主の人柄が多くの人々に愛されていたことが伺えます。