東京都中央区築地にある「鮨なかむら」は、地下鉄日比谷線築地駅から徒歩約2分、地下鉄有楽町線新富町駅から徒歩約5分というアクセスしやすい立地に位置しています。都会の喧騒から離れた隠れ家のような「築地ホワイトビル」の1階にあり、通りからは奥まった場所にひっそりと佇んでいるため、知る人ぞ知る名店としての雰囲気を醸し出しています。隣には老舗の鶏肉専門店があり、このエリアに詳しい美食家には馴染み深いロケーションとして認識されています。
店内は和モダンで洗練された空間が広がり、高級感のある白木のカウンター席が目を引きます。ゆったりと広めに取られた空間に、真っ白い壁と黒い石張りの床がスタイリッシュな雰囲気を演出し、銀座らしいあか抜けたムードを漂わせています。カウンター席は9席が用意されており、店主が目の前で握る様子を間近で楽しむことができます。さらに、掘りごたつ式の個室も1室完備されており、4名から8名までの利用が可能です。個室の利用は「店主おまかせコース」のみで、最低4名分の注文が必要となります。落ち着いた空間は、接待や会食、記念日などの特別な日の利用にも適しています。
「鮨なかむら」の大きな特徴は、伝統的な江戸前鮨の技法に現代的な感覚を取り入れている点にあります。店主自らが毎朝市場で厳選した新鮮な魚介を使用し、ネタとシャリの一体感を重視した握りを提供しています。シャリは赤酢と米酢を絶妙に配合したもので、魚の旨みを最大限に引き出すように工夫されています。口の中でとろけるような大トロや、包丁仕事が美しいイカ、そして旬の魚を活かした様々な握りが楽しめます。特に、季節によってネタの構成は変わり、その日その時の極上の味が提供されます。時には、新潟県の伝統的な辛味調味料「かんずり」を添えた鰤や、和芥子を合わせた縞鯵、さらには胡麻ダレに漬け込んだ真鯛の握りなど、店主の創意工夫が光る一品も登場します。コースの最後を飾る玉子焼きは、粗めにすり潰した海老のすり身が加えられており、しっとりとした生地の中にプチプチとした食感が楽しめるなど、細部にまでこだわりが感じられます。
メニューは主にコース料理が中心で、ランチとディナーで異なる価格帯と内容が設定されています。ランチタイムは水曜日から日曜日、火曜日を除く祝日に営業しており、11時30分、12時15分、13時からの3部制で完全予約制です。ランチコースは「おまかせ8貫と巻き物」が2,750円(税込)、「おまかせ12貫と巻き物」が4,950円(税込)で提供されています。ディナータイムは火曜日から日曜日、火曜日を除く祝日に営業しており、火曜日から金曜日は18時から22時(ラストオーダー21時30分)、土日祝日は18時から21時30分(ラストオーダー21時)となっています。ディナーの予算は20,000円から29,999円が目安とされており、夜は先付けとお席料として別途1,100円(税込)がかかります。ドリンクメニューには、料理に合う厳選された日本酒や焼酎、ワインなどが豊富に揃えられています。
また、「鮨なかむら」では、お子様連れでの利用も可能であり、一人前のお寿司を召し上がれるお子様から予約を受け付けています。特別なサービスとしては、ランチタイムの支払い方法が現金のみである点や、お水が有料のミネラルウォーターのみの提供となる点、そして予約日前日の正午以降または予約時間から5分を過ぎると100%のキャンセル料が発生する点が挙げられます。全席禁煙ですが、喫煙可能な場所が別途設けられているかは確認が必要です。貸切も可能で、20人以下の利用に対応しています。これらの情報から、「鮨なかむら」は、上質な空間で旬の素材を活かしたこだわりの江戸前鮨を堪能したい方や、大切な接待、記念日などの特別な食事の場を探している方に特におすすめの鮨店と言えるでしょう。