東京都千代田区飯田橋にあるフレンチレストラン「ル・クープシュー」は、かつて新宿にて長きにわたり愛された名店が、装いを新たにこの地に移転オープンしたことで注目を集めています。2022年8月23日の移転開業以来、以前からの馴染みの客に加え、飯田橋エリアを訪れる人々からも確かな支持を得ており、肩ひじ張らずに本格的なフランス料理を堪能できる店としてその名を広げています。アットホームな雰囲気の中で、選び抜かれた素材を活かした美味しい料理と、温かみのあるサービスが提供されており、ゆったりと心地よい時間を過ごすことができると評判です。
店舗へのアクセスは、複数の路線が乗り入れる飯田橋駅から至便です。JR中央・総武線、東京メトロ有楽町線、南北線、都営地下鉄大江戸線の飯田橋駅東口またはA2出口からは徒歩でおよそ5分、東京メトロ東西線の飯田橋駅A5口からは徒歩でおよそ1分という距離に位置しています。住所は東京都千代田区飯田橋3-1-6のマリアナ飯田橋East 2Fで、ビルの2階にひっそりと佇む隠れ家のような空間です。
店内は落ち着いたブラウンを基調とした内装でまとめられており、温かみのある照明が心地よい空間を演出しています。総席数は17席と小規模ながら、カウンター席とテーブル席が設けられており、一人での食事から親しい人との会食まで、様々なシチュエーションに対応可能です。特別な個室やソファ席、座敷、掘りごたつ席、テラス席は用意されていませんが、その分、席全体に行き届いた細やかなサービスを受けることができます。
提供される料理は、長年培われてきたシェフの技術が光る本格的なフランス料理です。ランチタイム、ディナータイムともにプリフィックスコースが用意されており、前菜、スープ、メインディッシュ、デザート、そして食後のお飲み物といった充実した内容を、それぞれのカテゴリーに用意された複数のメニューの中から自由に組み合わせて楽しむことができます。ランチコースはおおよそ1,000円台から、ディナーコースはおおよそ5,000円台からと、そのコストパフォーマンスの高さもこの店の大きな魅力の一つと言えるでしょう。アラカルトでの注文も可能です。
ル・クープシューの料理の中でも、特に多くの人がその味を忘れられないと評するのが、パンと共に提供される「バター」です。バニラビーンズが加えられていると言われるこのバターは、独特の甘みと香りが特徴で、温かいバゲットにたっぷりと塗って味わうのがおすすめです。このバターを目当てに訪れる常連客もいるほどで、店の個性を象徴する一品となっています。ランチタイムには、この美味しいバゲットがおかわり自由という嬉しいサービスも付いています。
定番メニューとして外せないのが「ウニのグラタン」です。濃厚なウニの旨味がぎゅっと詰まったクリーミーなグラタンは、長年愛され続ける看板メニューの一つです。「セウタ」と呼ばれる魚介類のチリソース煮も、かつてのお店からのファンが多い人気の料理です。つぶ貝や小海老、帆立貝などの新鮮な魚介が、食欲をそそるピリ辛のチリソースで煮込まれており、ワインとの相性も抜群です。この他にも、なめらかな舌触りと上品な味わいの「白レバーのムース(パルフェ)」や、彩り豊かな「クレソンサラダ」、季節の味わいを感じられるスープなども前菜として人気があります。メインディッシュには、魚料理や肉料理が複数用意されており、「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」のようにじっくりと煮込まれた柔らかな肉料理や、「仔羊のロースト」、贅沢な「オマール海老のテルミドール」など、本格的なフレンチを堪能できます。食後のデザートも数種類から選ぶことができ、最後まで満足感のある食事を楽しめます。
料理一品一品は丁寧に調理されており、華美すぎないシンプルながらも美しい盛り付けがされています。温かみのある接客と相まって、心温まる食事体験を提供してくれます。
その他、特別なサービスとして、ランチタイムのパンのおかわり自由があります。記念日での利用にも適した落ち着いた雰囲気がありますが、特別なアニバーサリープランなどの公式な情報は確認できません。なお、お子様連れでの利用は不可とされています。店内は全席禁煙です。
ル・クープシューは、飯田橋の喧騒から離れた落ち着いた空間で、リーズナブルな価格ながらも本格的で美味しいフランス料理を気軽に楽しめる店として、多くの人に選ばれています。長年の歴史に裏打ちされた確かな味と、アットホームな雰囲気を求めて、普段使いから特別な日の食事まで、様々なシーンで訪れたくなる魅力を持ったお店です。