東京都中央区日本橋本町に位置する「繁乃鮨」は、江戸時代から続く日本橋魚河岸の魚問屋「高根屋」をルーツに持つ、確かな目利きと伝統の技が光る江戸前鮨の老舗です。明治初期に宮内庁御用達を拝命した「高根屋」の系譜を受け継ぎ、現在も宮内庁に神事用の魚を納めているという歴史を持っています。昭和24年の創業以来、三代にわたりその技と味、そして「鮨は真心」という心を受け継ぎ、多くの食通に愛され続けています。
アクセスは各線から良好で、東京メトロ銀座線・半蔵門線の三越前駅からは徒歩約2分から3分(約192m~220m)と非常に近く、JR総武本線の新日本橋駅からも徒歩約4分から5分(約340m)、東京メトロ東西線の日本橋駅からも徒歩約6分(約460m)でアクセス可能です。また、JR神田駅からも徒歩約10分圏内に位置しています。営業時間は月曜日から金曜日の11:00から13:30(ランチタイム)と17:00から21:00(夜の営業)で、土曜日、日曜日、祝日は定休日となっています。夜の営業時間は21:30まで(ラストオーダー20:30)としている情報も見られます。駐車場は完備されていませんが、徒歩圏内に複数のコインパーキングがあります。
店内は広々としており、清潔感のある落ち着いた空間が広がっています。席数は合計で40席あり、檜が使われた美しいカウンター席が12席、テーブル席が18席、そして個室が1室(4名から6名用)用意されています。カウンター席では、職人の鮮やかな手仕事を目の前で楽しむことができます。テーブル席は隣席との間に仕切りが設けられており、プライベート感を保ちながらゆっくりと食事を堪能できます。個室は接待や会食など、周囲を気にせず落ち着いて過ごしたい場合に適しています。おひとり様でも気軽に立ち寄れる雰囲気があり、幅広いシーンで利用できるでしょう。
提供される江戸前鮨は、毎日河岸に赴き仕入れる厳選された旬の素材を使用しており、魚の目利きには定評があります。伝統的な江戸前寿司の技法に基づき、赤酢を使ったシャリで握られるのが特徴です。ランチタイムには、手軽に楽しめるメニューから本格的な握りまで幅広く揃っています。「すし一人前」は1,100円、「上すし一人前」は3,000円(税込)、特選ちらしは2,500円(税込)といった価格帯のメニューがあり、中には1,000円台で握りが楽しめるという情報もあり、リーズナブルに本格江戸前鮨を味わえると評判です。特にランチはコストパフォーマンスが良いという口コミが多く見られます。
夜のメニューでは、にぎりの「おまかせ」が5,500円(税込)から、おまかせコースは8,000円、10,000円、13,000円(いずれも税込)のコースが用意されています。コースにはお通し、前菜、刺身、焼き物、茶碗蒸しなどにぎりや巻き物が含まれており、季節によって内容は変わります。ご予算に合わせたコースの相談も可能とのことです。使用する素材へのこだわりは強く、特に鮪は江戸前寿司の主役として大切に扱われています。口コミでは鮪の美味しさを挙げる声も多く見られます。また、シャリはやや小ぶりとの感想もあり、食べやすさも意識されているようです。
「鮨は真心で握る」という言葉の通り、職人はお客様一人一人の様子を見ながら、その方に合わせた握り方(例えば箸で食べる方には少しきつめに、手で食べる方には柔らかめに)に変えるなど、細やかな配慮を心がけています。単に美味しい鮨を提供するだけでなく、空間や接客も含めた「おもてなし」を大切にしていることが、長年愛される理由と言えるでしょう。江戸前の伝統を受け継ぐ確かな技術と、厳選された旬の素材、そして真心のこもったおもてなしで、日常使いから特別な日まで、様々な用途で利用できる一軒です。