渋谷駅からほど近い、賑やかな宇田川町にありながら、ビルの地下1階にひっそりと佇む「銀亭」。この場所には、昭和19年創業という長い歴史を持つ「銀亭」という名の料亭がありました。時代と共に姿を変え、かつての料亭の厨房があった空間を改装し、甘味処として再スタートした後、現在はカフェとしてもバーとしても利用できる「銀亭Cafe&Bar」として親しまれています。渋谷センター街の喧騒を感じさせない、落ち着いた隠れ家のような雰囲気がこの店の大きな特徴です。店内はカウンター席とテーブル席を合わせて13席から15席ほどの空間で、一人でも気軽に立ち寄れる居心地の良さがあります。個室やソファ席はありませんが、少人数での利用に適しており、8名から15名程度であれば貸切の相談も可能です。
昼間のカフェタイムは11時30分から18時まで営業しており、軽食や和スイーツを楽しむことができます。ランチタイムには、焼き魚またはハンバーグ、八穀米のおこわ、野菜の煮物や和え物、具沢山の豚汁がセットになったお弁当形式のランチが提供されており、食後にはあんみつと日本茶も付いてきます。甘味メニューも充実しており、白玉あんみつやクリーム白玉あんみつ、豆かん、田舎じるこ、白玉あずきなど、昔ながらの和スイーツを味わうことができます。特にあんみつに使用される寒天や小豆、ところてんは店内で手作りされているというこだわりがあります。お茶の種類も豊富で、煎茶やほうじ茶、玄米茶といった定番から、黒豆茶や抹茶ラテ、ほうじ茶ラテといったアレンジメニューまで様々なお茶が用意されています。カフェタイムの予算は、甘味やお茶を中心に利用した場合700円から1,100円程度、ランチを利用した場合は1,100円程度が目安となります。
夜のバータイムは18時から24時まで営業しており、昼間とはまた違った落ち着いた雰囲気の中で過ごすことができます。お酒と共に楽しめる一品料理も用意されており、お惣菜の盛り合わせや野菜の煮物、唐揚げや豚の角煮といった定番の料理から、帆立貝や国産牛を使った陶板焼、さらには八穀米のおこわと豚汁といった〆のごはんまで、幅広いメニューが揃っています。バータイムの平均予算は2,000円から3,000円程度とされています。
店舗ではテイクアウトにも対応しており、自宅やオフィスで店の味を楽しむことも可能です。店内ではWi-Fiを利用でき、英語のメニューも用意されているため、国内外からの利用者にとって便利です。支払い方法は現金のみとなっており、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済は利用できません。喫煙に関しては、ランチタイムは全席禁煙ですが、16時以降は電子タバコのみ可能、バータイムは喫煙可能となる情報もあります。
渋谷の移り変わりを見守ってきた老舗の歴史を感じながら、昼はこだわりの甘味やランチで一息つき、夜は隠れ家的な空間で食事やお酒を楽しむといった様々なシーンで利用できる「銀亭」。渋谷の中心にいながらも落ち着いた時間を過ごしたい時に訪れたい一軒です。