東京都墨田区、JR総武線錦糸町駅南口から徒歩およそ3分、東京メトロ半蔵門線錦糸町駅からも程近いSUZUKI BLDの6階に静かに佇む「龍月 SUSHI」は、日本の古都の趣と現代的な洗練が融合した空間で、伝統的な江戸前鮨の神髄を体験できる鮨店です。五感に響くような繊細な技と、厳選された旬の素材へのこだわりが、訪れる人々を非日常の世界へと誘います。ミシュラン星付きの鮨店で腕を磨いたという大将が握る一貫には、確かな技術と深い経験が息づいています。
店内の設えは、格式高くも温かみのある和の美意識に満ちています。壁面には日本の伝統工芸である西陣織が贅沢にあしらわれ、店名にも冠される「龍と月」の意匠が、幽玄な雰囲気を醸し出しています。カウンター席には樹齢を重ねた檜の一枚板が用いられており、その重厚感と滑らかな手触りが、特別な食体験の舞台を演出します。全12席のみという限られた空間だからこそ実現できる、大将との程よい距離感も魅力の一つです。目の前で繰り広げられる鮮やかな手仕事や、食材についての会話を楽しみながら、最上の鮨を味わうことができます。落ち着いた照明と厳選された調度品が配された空間は、都会の喧騒を忘れさせ、ゆったりとした時間を過ごすのに最適です。デートや記念日、大切なビジネスパートナーとの会食など、特別なシーンでの利用にもふさわしい、隠れ家のような雰囲気を備えています。
「龍月 SUSHI」の核となるのは、その時期最も美味しい旬の食材を厳選して提供されるおまかせコース、「龍月 OMAKASE」です。このコースでは、季節を感じさせる美しい前菜から始まり、豊洲市場において最高品質の鮪を取り扱う仲卸「やま幸」から仕入れた極上の鮪、そしてその日仕入れた最も旬な魚介類を使った握りが供されます。シャリには独自のブレンドと改良を重ねた赤酢を使用しており、ネタの旨みを引き立てつつ、口の中でほろりとほどける絶妙なバランスが追求されています。魚の温度や食感にも細心の注意が払われ、一貫ごとに最高の状態で提供されることも、この店ならではのこだわりです。
「龍月 OMAKASE」コースは、お一人様20,000円から提供されています。このほか、龍月板長おまかせ握り(例:12貫 8,000円・税込)、漁港直送鮮魚の刺身五種盛り(6,800円・税込)や七種盛り(8,000円・税込)、ネギトロ巻、トロタク巻、鉄火巻といった定番の巻物(1,200円〜1,800円・税込)、磯つぶ貝の醤油煮、海鮮サラダ、鮑の煮付けなど、多彩な一品料理や追加の握りも用意されている場合があります。ただし、店舗の営業状況や時間帯によっては、おまかせコースを中心とした提供となるため、最新のメニューや料金については事前に店舗に確認することが望ましいでしょう。お会計時には、席料としてお一人様につき1,000円が加算されます。また、23時以降に会計を済ませる場合は、別途深夜チャージとして会計金額の10%がかかります。
ドリンクメニューにもこだわりが見られ、鮨とのマリアージュを考慮した豊富なラインナップが揃っています。中でもシャンパーニュには力を入れており、「SUSHI×Champagne」という新しいスタイルを提案しています。シャンパーニュ以外にも、厳選されたワインや日本酒、ビール、ウイスキー、焼酎など、50種類以上のドリンクが用意されており、それぞれの料理や好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。ソムリエに相談すれば、おまかせのコース内容に合わせた最適なペアリングを提案してもらうことも可能です。
営業時間は主に夜間のみで、ご案内開始時間が指定された一部制での営業となることが多いようです。定休日は土曜日と日曜日ですが、祝日の営業などは店舗によって異なるため、事前に確認することをお勧めします。予約時間に10分以上遅れる場合は、提供されるメニューの内容が変更になる可能性があるので注意が必要です。苦手な食材がある場合は、予約時や来店時に伝えれば可能な範囲で対応してもらえることがあります。錦糸町という場所にありながら、都心の高級鮨店にも劣らないクオリティと雰囲気を持つ「龍月 SUSHI」は、特別な日の食事や大切な人をもてなす場として、記憶に残る素晴らしい時間を提供してくれるでしょう。