東京都港区六本木にひっそりと佇む「バンコク レストラン」は、六本木という活気あふれるエリアにありながら、一歩足を踏み入れるとまるで別世界のような落ち着いた空間が広がるタイ料理店です。最寄りの六本木駅からは徒歩数分圏内とアクセスも良好で、六本木WOOビルの2Fに位置しています。創業は1983年、または1980年とも言われており、都内で営業を続けるタイ料理店の中では最も長い歴史を持つ一軒として知られています。長年にわたり多くのファンに支持され続けている最大の理由は、その徹底した「本場の味」へのこだわりです。日本の一般的なタイ料理店のように日本人の好みに合わせてアレンジするのではなく、タイ現地の味をそのままに再現することを目指しており、タイから輸入したスパイスやハーブをふんだんに使用しています。このこだわりこそが、タイ国大使館の料理人の味をルーツに持つとも言われる所以であり、多くのタイ料理愛好家を惹きつけてやまない魅力となっています。お店の厨房にはタイ人シェフが立ち、サービススタッフにもタイの方が多く、異国情緒を感じながら本格的な味を堪能できます。長年勤めているベテランスタッフも多く、創業から受け継がれる味と温かいおもてなしがこのお店の根幹を成しています。派手な宣伝は行わず、実際に訪れたお客様からの口コミによってその評判が広まっているという点も、提供される料理の確かさを物語っています。
提供されるメニューは驚くほど豊富で、その数は100種類を超えると言われています。定番のトムヤムクンやグリーンカレーはもちろんのこと、日本ではあまり知られていないタイの家庭料理や地方料理まで、幅広い選択肢があるため、何度訪れても新しい味に出会う楽しみがあります。ランチタイムには、手軽に本格的なタイ料理を楽しめるお得なセットメニューが人気です。鶏肉のグリーンカレー、鶏挽肉のバジル炒めかけご飯(ガパオ)、タイ風焼きそば(パッタイ)、トムヤムクンヌードルなどが、曜日替わりや定番メニューとして提供されており、ほとんどのランチセットにはサラダ、スープ、デザートが付いてきます。ランチの価格帯は1000円から1500円程度で、そのコストパフォーマンスの高さも人気の理由の一つです。ディナータイムには、一品料理を中心に様々なメニューをアラカルトで楽しむことができ、平均予算は3000円から4000円程度となっています。特に人気のメニューとしては、海老の旨みが凝縮されたトムヤムクンや、ココナッツミルクのコクとスパイスの辛さが絶妙なレッドカレー、独特の太麺の食感が特徴のパッシーユーなどが挙げられます。テーブルにはナムプラー、唐辛子、砂糖、酢といったタイの基本的な調味料が用意されており、自分好みに味を調整しながら食べるのが本場流の楽しみ方です。ディナーメニューはテイクアウトも可能なので、お店の味を自宅でゆっくりと味わうこともできます。少量から楽しめる小皿料理も用意されており、様々なお料理を少しずつ試してみたいという方にも配慮されています。
店内はテーブル席が中心となっており、総席数は30席程度と比較的小規模ながらも、各テーブルがゆったりと配置され、落ち着いて食事を楽しめる空間が提供されています。個室やソファ席に関する情報は見当たりませんが、テーブル席を繋げてグループでの利用にも対応できるようです。都会の隠れ家のような雰囲気は、友人との食事やデート、さらにはビジネスシーンでの利用にも適しています。長年にわたり六本木の地で本場のタイ料理を提供し続けている「バンコク レストラン」は、その確かな味とアットホームな雰囲気で、訪れる人々を温かく迎えてくれます。特に週末のディナータイムなどは混み合うこともあるため、事前に電話で予約をしておくと安心です。支払いにはクレジットカードも利用可能となっています。なお、専用の駐車場は備えていないため、車で来店する際は近隣のコインパーキングなどを利用する必要があります。東京にいながらにして、本場タイの空気を感じられる貴重な一軒です。