東京都中央区月島に位置する「月島もんじゃ駄菓子屋」は、月島もんじゃストリートから一本入った路地裏にひっそりと佇む隠れ家的なもんじゃ焼き店です。東京メトロ有楽町線および都営大江戸線「月島」駅の10番出口からは徒歩およそ3分、都営大江戸線「勝どき」駅A1出口からは徒歩およそ7分でアクセスできます。お店の入口は一見すると自動販売機のように見え、初めて訪れる際には少し戸惑うかもしれませんが、これはお店の遊び心あふれる仕掛けの一つです。
店名の「駄菓子屋」は、かつてもんじゃが子供たちに親しまれた駄菓子の一つであったことに由来しています。その歴史と文化を大切にし、現代に復興させたいという店主の想いが込められています。店内もまた、どこか懐かしさを感じさせる子供心くすぐる空間となっており、壁に自由に落書きができるユニークな特徴もあります。もんじゃストリートの賑やかさから離れた静かな環境で、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができます。
座席は全28席が用意されており、1階に10席、2階に18席があります。2階席は比較的落ち着いた雰囲気で、グループでの利用にも適しています。4名掛けのテーブル席が6卓、2名掛けのテーブル席が2卓あり、お一人様やカップルなど少人数でも気軽に訪れやすい配席となっています。貸切利用も可能で、宴会などでの利用にも対応しています。個室はありませんが、アットホームな空間で気兼ねなくもんじゃを楽しめます。
提供されるもんじゃは、昔ながらの味からユニークな創作もんじゃまで幅広く揃っています。初期のもんじゃを再現した「元祖駄菓子屋もんじゃ(子供椀)」は380円で提供されており、ソースの量やトッピングの駄菓子(ベビースターなど)を自分で調整して自分好みの味を作ることができます。七輪で焼く昔ながらのスタイルを継承しつつ、現在はガス火で提供されています。基本的なもんじゃとしては、様々なトッピングを追加してアレンジできる「素もんじゃ(1人分)」が720円から用意されています。複数人で楽しめる2~3人分のメニューも豊富で、「切りイカそばもんじゃ」(1200円)や「豚肉キムチそばもんじゃ」(1500円)、「納豆ネギ豚肉もんじゃ」(1300円)など定番の具材から、「カレー豚肉そばもんじゃ」(1500円)のような変わり種まで揃っています。
おすすめメニューとしては、カマンベールチーズを丸ごと使用した贅沢な「カマンベールもんじゃ」(1980円)、月島の定番であり独自の焼き方で香ばしいおこげも楽しめる「明太子餅もんじゃ」(1870円)、愛知県岡崎の八丁味噌を使った珍しい「味噌ネギ豚肉もんじゃ」(1760円)、サラダ感覚でさっぱりと味わえる「トマトもんじゃ」(1870円)などがあります。焼きそばメニューもあり、「昭和焼きそば(特製細麺)」(1600円)や「昭和ソース焼きそば(普通麺)」(1500円)などが提供されています。これらのもんじゃや焼きそばの多くは、1杯で2~3名分のボリュームがあります。ドリンクメニューやデザートメニューも用意されており、もんじゃと共に楽しむことができます。予算の目安としては、夜は一人あたり3,000円程度から5,000円程度となることが多いようです。支払い方法は現金のみで、カード、電子マネー、QRコード決済は利用できません。
特別なサービスとして、もんじゃ初心者の方や「もんじゃ大好きになりたいお客様」向けに、もんじゃの美味しい焼き方や歴史を店員さんが丁寧に教えてくれる「もんじゃ大好きになりたいお客様コース」が1日1テーブル限定で用意されています(主に2名席やお子様連れのお客様向け)。既にもんじゃに親しんでいるお客様も、希望すれば焼き方のアドバイスやサポートを受けることができます。多くのテーブルでは時間制限がなく、ゆっくりと食事や会話を楽しむことができるのも魅力です。また、店名に「駄菓子屋」とある通り、店内では駄菓子も販売されており、懐かしい味を見つける楽しみもあります。一部のおすすめもんじゃについては、店員さんが目の前で焼き方を実演してくれるサービスも提供されています。