東京都中央区八重洲に位置していた「FEI・Little TaiKouRou (フェイリトルタイコウロウ)」は、多くのビジネスパーソンや地元の人々に親しまれた中華料理店でした。東京駅八重洲地下街にも直結している東京建物八重洲ビルの地下1階、「八重仲ダイニング」内にあり、JR東京駅の16番出口から徒歩約2分、地下鉄東西線・銀座線の日本橋駅A7番出口からは徒歩約1分と、非常にアクセスしやすい立地が魅力でした。八重洲からも日本橋からも近い、利便性の高い場所に位置していました。
この店舗は、八重洲で七十有余年の歴史を持つ老舗中華料理店「泰興楼」の姉妹店として運営されていました。本店が持つ伝統の味を受け継ぎつつも、「リトル泰興楼 Fei店」としては、よりカジュアルで親しみやすい雰囲気を提供することをコンセプトとしていました。店内は中国の裏路地をイメージしたという、活気がありながらも落ち着ける空間が演出されており、オープンな雰囲気の中で食事を楽しむことができました。会社の同僚とのランチや友人との食事、家族での利用など、様々なシーンに対応できる造りでした。
提供される料理の中心は、やはり本店から受け継がれた名物のジャンボ餃子でした。長さが約12cmにもなるというその大きな焼き餃子は、「泰興楼」の看板メニューであり、「リトル泰興楼 Fei店」でも多くの客が注文する人気の一品でした。カリッと香ばしく焼き上げられた、もちもちとした厚めの皮の中には、秘伝のタレで味付けされ、特製のスープを練り込んだジューシーな肉あんがたっぷりと詰まっていました。一口かじると、熱々の肉汁があふれ出すのが特徴で、食べ応え十分でありながら、にんにく不使用のため、ビジネスシーンでのランチでも安心して楽しむことができました。焼き餃子の他にも、水餃子や蒸し餃子も提供されており、それぞれ異なる食感と味わいでジャンボ餃子を堪能することができました。
ジャンボ餃子以外にも、本格的な中華料理が豊富に揃っていました。海老チリやカニ玉といった定番の海鮮料理、鶏とカシューナッツ炒めや油淋鶏などの肉料理、担々麺やヘルシービーフン、五目そばといった麺類、さらには牛バラ肉の角煮ご飯やチャーハン、天津飯などのご飯ものまで、幅広いメニュー構成でした。特に担々麺は、本店同様に人気の高いメニューの一つであり、胡麻の風味が豊かながらも奥深い辛さが特徴でした。また、山東田舎料理や週替わりのおすすめメニューも提供されており、訪れる度に新しい味に出会える楽しみもありました。ランチタイムには、ジャンボ餃子とご飯、スープ、杏仁豆腐がセットになったお得なプレートメニューなどが人気を集めていました。価格帯としては、ランチは1000円台、ディナーは3000円台を中心に、コース料理なども提供されていました。
座席数は合計で50席あり、様々な人数での利用が可能でした。残念ながら個室の用意はありませんでしたが、店全体を貸し切ることは可能で、最大で着席50名まで、立食時には40名から70名までの宴会に対応できたようです。貸切については、基本的な人数目安の他、予算に応じた対応も可能で、要望や予算に合わせて柔軟なプランを提供していました。通常の予約は4名から受け付けていましたが、コース料理を注文する場合は2名からでも予約が可能でした。ただし、ランチタイムの予約は受け付けていませんでした。
その他のサービスとして、クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners)やPayPayでの支払いに対応していました。店内は全席禁煙となっており、快適な空間で食事を楽しめました。建物内に有料駐車場があり、車椅子での入店も可能でした。お子様連れでの利用も可能でしたが、平日ランチタイムの混雑時には、未就学のお子様連れ(ベビーカー含む)の入店が13時以降のみとなる場合がありました。
「リトル泰興楼 Fei店」は、その名物のジャンボ餃子で過去には食べログの餃子百名店に選出されるなど、高い評価を得ていました。泰興楼の伝統を引き継ぎつつ、より多くの人が気軽に立ち寄れるような工夫が凝らされた店舗でしたが、残念ながら2023年11月25日をもって営業を終了しています。