東京都足立区綾瀬に暖簾を構える「秋田郷土料理 えん」は、JR常磐線および東京メトロ千代田線が乗り入れる綾瀬駅の東口から徒歩およそ4分から5分というアクセスしやすい立地にあります。駅チカでありながら、都会の喧騒から離れ、秋田の豊かな食文化を心ゆくまで堪能できる隠れ家のようなお店です。
店内へと足を踏み入れると、木の温もりに満ちた落ち着いた空間が広がります。訪れる人々を優しく包み込むような設えは、まるで秋田の故郷に帰ってきたかのような懐かしさと安らぎを感じさせます。女性店主による細やかな気配りと温かいもてなしも、この店の大きな魅力の一つです。一人でふらりと立ち寄りやすいカウンター席や、気の置けない仲間と語らいながら食事ができるテーブル席があり、様々なシーンに対応可能です。さらに、2階には宴会に最適なテーブル席の個室も完備されており、約10名から20名までの利用に対応しています。周囲を気にすることなく、ゆったりと秋田の味覚と会話を楽しむことができます。店内は全席禁煙のため、たばこの煙を気にせず食事や会話に集中できるのも嬉しい点です。
提供される料理は、秋田の旬の食材をふんだんに使った本格的な郷土料理が中心です。季節ごとに表情を変えるメニューからは、その時期ならではの秋田の味覚を存分に味わえます。春には採れたての山菜を使った一品料理が並び、寒い冬には体の芯から温まるきりたんぽ鍋が登場します。きりたんぽ鍋は、比内地鶏から丁寧に取った奥深い味わいの出汁と、秋田県産あきたこまちを使用し一本一本手作りされたきりたんぽが主役です。じっくり煮込まれて出汁が染み込んだきりたんぽは、もちもちとした食感と米本来の甘みが感じられ、まさに秋田の味覚の真髄と言えるでしょう。きりたんぽ鍋は2人前からの注文となり、事前の予約が推奨されています。
ランチタイムには、手軽に秋田の味を楽しめる定食や丼もの、麺類などが用意されています。比内地鶏を贅沢に使った人気の親子丼や、つるりとした喉越しとしっかりとしたコシが特徴の佐藤養助商店の稲庭うどんと季節の野菜天ぷらのセットなどは、お昼から秋田の味覚を満喫できる逸品です。さばや縞ほっけの塩焼き定食もあり、ランチの予算は1000円前後でお腹いっぱいに楽しめます。ディナータイムには、いぶりがっこクリームチーズやじゅんさい酢といった秋田ならではの肴をはじめ、比内地鶏を使ったジューシーな料理、日本海で獲れた新鮮な魚介を使った刺身、ハタハタの唐揚げなど、豊富なアラカルトメニューが揃います。秋田の地酒を中心に、料理との相性を考え抜かれた日本酒や焼酎、カクテルなどドリンクメニューも充実しており、秋田の味覚と合わせて楽しむことができます。ディナーの予算は3000円台後半から4000円程度を目安にすると良いでしょう。ディナータイムには別途お通し代がかかります。
宴会や貸切での利用にも対応しており、2時間半以上の宴会プランや20名以下での貸切の相談も可能です。誕生日や記念日など、特別な日のお祝いやサプライズに関しても、事前に相談すればできる限りの対応をしてもらえます。また、店内にはスポーツ観戦が可能なエリアもあり、秋田の美味しい料理やお酒を片手に、仲間と集まってスポーツ観戦を楽しむといった利用方法もできます。
綾瀬エリアで本場秋田の味覚を探求するなら、「秋田郷土料理 えん」は一度訪れてみる価値のあるお店です。温かい雰囲気の中で、女性店主が腕を振るう季節感あふれる郷土料理と、厳選された秋田の地酒を堪能し、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。一人での気軽な食事から、グループでの宴会、特別な日のお祝いまで、様々なニーズに応えてくれる頼れる一軒です。