東京都練馬区豊玉上2-5-7に位置していた「イル トンシオーネ」は、西武池袋線 桜台駅から徒歩約5分、西武有楽町線 新桜台駅からも徒歩約5分、江古田駅からは徒歩約10分の場所にありました。2019年4月23日にオープンしたこのイタリアンレストランは、石神井公園にあった「ラ・ガッツァ」が移転してきた店舗です。
店内は席数24席で、オシャレかつ落ち着いた空間が広がり、カウンター席も備えられていました。個室はありませんでしたが、20名以下の貸切に対応しており、全席禁煙でした。駐車場はありませんでしたが、近くにコインパーキングがありました。無料Wi-Fiも利用可能でした。お子様連れも歓迎しており、お子様メニューやベビーカーでの入店も可能でした。
料理は、素材と調理法にこだわり、丁寧に作られた本格イタリアンを提供していました。旬の食材を積極的に使用し、東京産の野菜や宮城県気仙沼産の魚介なども取り入れていました。オーナーシェフはイタリアでワイン醸造を学んでおり、その知識を活かした約400種類もの豊富なイタリアワインを取り揃え、その多くをグラスで提供していたのが特徴の一つです。
ランチタイムには、前菜、選べるパスタ、パン、ドリンクが付く「黄色いランチセット」(当時の価格で1,600円から1,800円程度)や、魚料理または肉料理とドルチェの盛り合わせが付くフルコースも提供されていました。ディナータイムには、季節の食材を盛り込んだコース料理「デグスタッツィオーネ」(11,000円)や、「モダンイタリアンのフルコース」、「クラシックコース」などがあり、アラカルトメニューも豊富でした。口コミからは、馬肉のカルパッチョ、ウニやカラスミを使ったパスタ、大間のマグロ、富士桜ポークや甲州ワインビーフなど、こだわりの食材を使った様々な料理が楽しまれていた様子がうかがえます。
特別なサービスとしては、記念日などのお祝いやサプライズにも対応していました。また、生ハムやサラミ、チーズ、オリーブの量り売りも行っていました。
地域で親しまれていたイル トンシオーネでしたが、2023年7月17日をもって閉店しました。閉店の理由は、店主が東日本大震災の復興支援を続ける中で繋がりのできた宮城県気仙沼市へ移住し、漁師になるためとのことです。約4年間の営業に幕を閉じましたが、本格的なイタリアンと豊富なワインを楽しめる店として記憶されています。