東急東横線および東急大井町線の自由が丘駅正面口から徒歩数分の場所に位置する「蔭山樓 自由ヶ丘店」は、繁華街の喧騒から少し離れた落ち着いたエリアに佇むモダンチャイニーズレストランです。京王プラザホテルや筑紫樓など有名中華料理店で研鑽を積んだ蔭山健一シェフが手掛けるこの店は、「カジュアルにフカヒレを味わっていただきたい」という思いのもと、本格的ながらも肩肘張らずに楽しめる空間を提供しています。店内は落ち着いたカジュアルな雰囲気で、隠れ家のような居心地の良さも感じられます。席数はカウンター席とテーブル席を合わせて24席と比較的小規模ながら、貸切での利用も可能で、15名から最大24名程度(立食時は30名まで)に対応しています。個室やソファ席はありませんが、全席禁煙となっており、ゆったりと食事の時間を過ごすことができます。
蔭山樓 自由ヶ丘店の料理の大きな特徴は、フカヒレ料理と鶏白湯麺を二本柱としている点にあります。フカヒレは高級食材として知られますが、こちらでは姿煮だけでなく、刺身やシュウマイ、さらには麺料理としても提供され、様々な形でその奥深い味わいを堪能できます。特に、約8時間かけて丁寧に炊き上げられた白濁の鶏白湯スープを使用したフカヒレ姿煮込みあんかけそばは、三位一体となった絶妙なハーモニーを楽しめる逸品です。
もう一つの看板メニューである鶏白湯塩そばは、業界最高権威とされるラーメン大賞の鶏白湯部門で3年連続1位を獲得した実績を持つ自慢の一杯です。鶏の旨みが凝縮された濃厚なスープは、老舗製麺所である浅草開花楼特製の中太麺と相性抜群です。また、辛さと旨みが絶妙なバランスの担々麺も人気があります。これらの麺料理は、ランチタイムはもちろんのこと、ディナータイムにもコースの〆やアラカルトとして楽しむことができます。
フカヒレや麺料理以外にも、メニューは豊富に揃っています。新鮮な三浦野菜をシンプルに蒸し上げた朝どれ三浦の蒸し野菜は、野菜本来の甘みと旨みを感じられる一品として多くの人に支持されています。他にも、トマトと山クラゲの甘酢漬けや松花ピータン、バリバリサラダといった前菜類、エビマヨや真鯛を使った海鮮料理、種類豊富な点心などがメニューに並びます。ランチタイムは特に人気が高く、11:00~12:45と13:00~15:00の二部制となっており、予約はコースまたはセットでの受付となります。ディナータイムはアラカルトでの注文も可能で、平均予算はランチが2,000円程度、ディナーは5,000円から10,000円程度となっています。ドリンクメニューには、料理とのペアリングを楽しめるワインをはじめ、焼酎やカクテルなども用意されています。
特別なサービスとしては、誕生日や結婚記念日などのお祝いの際にはメッセージプレートの対応が可能です。また、食物アレルギーについても可能な範囲で対応してもらえるため、事前に相談すると良いでしょう。一部のメニューはテイクアウトも可能で、自宅でも蔭山樓の味を楽しむことができます。さらに、オンラインショップでは看板メニューの鶏白湯塩そばやフカヒレ姿煮込みあんかけそばなどを購入することもでき、遠方の方や自宅でゆっくりと味わいたい方にも便利です。予約は各種グルメサイトや電話で受け付けていますが、人気店のため事前の予約が推奨されます。特にランチタイムや週末は混雑が予想されるため、早めの予約が良いでしょう。なお、予約時間から20分過ぎるとキャンセル扱いとなる場合や、当日のキャンセルにはキャンセル料が発生する場合があるため注意が必要です。お子様連れに関しては、3歳未満のお子様の利用は不可となっています。支払い方法はクレジットカード(VISA、マスター、JCB)やPayPayが利用できます。2009年に創業した蔭山樓 自由ヶ丘店は、2021年度には中華料理のTOKYO百名店にも選出されるなど、その味とサービスが高く評価されています。落ち着いた空間で、上質なフカヒレ料理やこだわりの鶏白湯麺を味わいたい時に訪れたい一軒です。