東京都港区六本木に位置する「アマンド六本木店」は、1964年のオープン以来、六本木交差点のシンボルとして多くの人々に親しまれてきた老舗の洋菓子喫茶です。東京メトロ日比谷線および都営地下鉄大江戸線の六本木駅3番出口から徒歩すぐという、非常にアクセスしやすい場所にあります。長年にわたり「待ち合わせはアマンド」という言葉に象徴されるように、六本木を訪れる人々にとって定番の待ち合わせスポットであり続けています。
2024年7月17日には、開業60周年を記念して「オールドニュー」をコンセプトにリニューアルオープンしました。店内は、アマンドのブランドカラーであるピンク色を基調とした懐かしくも新しいデザインに生まれ変わり、開業当時の華やかな雰囲気を彷彿とさせます。このリニューアルでは物販が強化され、テイクアウトに対応した“Made in 六本木”の生菓子や、昭和時代から続く焼菓子の味わいを刷新したものが多数用意されています。
提供されるメニューは、喫茶店ならではの軽食やスイーツ、ドリンクなど多岐にわたります。看板商品の一つである「六本木リングシュー」は、サクサクの生地となめらかなカスタードクリームが特徴で、イートインでもテイクアウトでも楽しめます。その他にも、ナポレオンパイやショートケーキ、チョコレートケーキといった定番のケーキ類、キッフェルやパルミエなどの焼菓子が揃います。また、六本木の華やかさをイメージしたテイクアウト限定の「六本木アフターパフェ」も提供されており、こちらは仕上げにフードフレグランスを使用するというユニークなサービスも行われています。食事メニューとしては、懐かしのナポリタンスパゲティやハッシュドポーク、海老とマカロニのホワイトグラタンなどがあり、特にランチタイムにはお得なセットメニューも用意されています。ドリンクメニューも充実しており、コーヒーや紅茶、クリームソーダなどが楽しめます。15時から19時までの時間限定で、季節のスイーツや軽食、ドリンクがセットになった「六本木アフタヌーンティー『甘人(アマンド)』」も提供されており、六本木の景色を眺めながらゆっくりとティータイムを過ごすことができます。メニューの内容や価格は変更される場合があります。
店内は1階と2階に分かれており、合計54席(1階に14席、2階に40席)が設けられています。2階にはソファ席もあり、ゆったりと過ごすことができる空間となっています。個室の用意はなく、基本的に貸切での利用は受け付けていませんが、イベント等での週単位の貸し切りについては別途相談が可能な場合があるようです。全席禁煙となっています。
サービス面では、六本木の待ち合わせスポットとしての機能はもちろんのこと、Wi-Fiや電源も利用可能で、ちょっとした作業や休憩にも便利です。支払い方法についても、各種クレジットカードや交通系電子マネー、PayPayをはじめとするQRコード決済に対応しており、多様な支払いニーズに応えています。専用駐車場はありませんが、近隣には複数のコインパーキングがあります。リニューアルにより、1階の販売スペースからは生菓子を製造するパティシエの様子を垣間見ることができるようになりました。老舗でありながら常に新しい取り組みを取り入れ、幅広い年代に愛され続ける六本木の象徴的な存在と言えるでしょう。