東京都新宿区四谷三丁目に位置する「木挽町 大野」は、茶懐石料理を提供する完全予約制の一日一組限定の店舗です。東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅の4番出口から徒歩約1分というアクセスしやすい場所にあります。都営新宿線 曙橋駅からも徒歩約6分、JR中央本線 四ツ谷駅からは徒歩約12分です。店舗は黒っぽい格子の建物が目印で、看板は営業時のみ設置されます。
「木挽町 大野」は、茶事における亭主のお客様をもてなす心を大切にした茶懐石料理を提供しています。店主の大野友之氏は、銀座の料亭で育ち、茶懐石料理の名店で研鑽を積んだ人物です。その経験に基づき、日本の伝統文化である茶懐石を堅苦しくなく、より多くの人が気軽に楽しめるよう心配りがされています。一日一組限定であるため、予約したお客様だけのために、自家栽培の野菜の収穫から始められるなど、きめ細やかな準備が行われます。
提供される料理は、本格的な茶懐石の流れを踏襲したコースが中心です。コースは価格帯によって内容が異なり、10,000円、12,000円、15,000円、20,000円のコースが用意されています。これらはそれぞれ利用可能な人数に条件があり、例えば10,000円のコースは4名以上から、20,000円のコースは2名以上から利用できます。各コースには一汁三菜や強肴などが含まれます。記載の価格に加えて、サービス料として別途10%がかかります。また、好評の鳥塩蒸し弁当が1,200円で提供されていることもあります。平均予算としては、昼夜ともに15,000円から20,000円程度が目安とされています。
店内には総席数が6席あります。座席は個室が中心で、掘りごたつの和室の個室が1室あり、2名から6名まで利用可能です。個室は基本的に3名から6名での利用に適しています。また、座敷席や掘りごたつ席、座椅子も用意されています。カウンター席も8席ありますが、こちらは「お茶の時間」のみ利用されるようです。一日一組限定の貸切利用が可能なため、小さなお子様連れでも周囲に気兼ねなく過ごせるといった利点もあります。
「木挽町 大野」では、特別なサービスとして、食事の後には茶室にて薄茶を提供しています。これは茶懐石本来の流れに沿ったもので、茶道に馴染みのない方でも気軽に茶の湯の雰囲気を味わえるようにという店主の心遣いです。また、アレルギーや苦手な食材についても、事前の予約時に相談すれば可能な範囲で対応してもらえます。誕生日などの特別な機会には、有料でケーキや花の用意もリクエストに応じて対応してもらえます。営業時間は基本的に17時から21時まで(ドリンクL.O. 20時)ですが、一日一組の予約であれば、希望に応じて24時間いつでも予約できるなど、柔軟な対応が可能な場合もあります。不定期ではありますが、茶懐石とは別に、京都から取り寄せた抹茶とこだわりの甘味を楽しめる「お茶の時間」も開催しており、濃茶や薄茶、季節限定のかき氷や栗金団などが提供されています。さらに、茶懐石料理の基本的な知識や技術を学べる料理講座も開催されることがあります。店内は全席禁煙で、車いすでの入店も可能(要問い合わせ)です。英語での対応も可能で、英語メニューも用意されています。