東京都渋谷区神宮前にある「ナタラジ 原宿表参道店」は、キュープラザ原宿の8階に位置していました。東京メトロ千代田線や副都心線の明治神宮前駅からは徒歩約1分、JR山手線の原宿駅からは徒歩約6分、東京メトロ銀座線の表参道駅からも徒歩約10分圏内と、複数の駅からアクセスしやすい場所にありました。
この店舗は、自然派インド料理をコンセプトとしており、日本における菜食インド料理店の草分け的存在の一つとして知られていました。1989年のオープン以来、「身体が喜び、食べたあとに心地よさが残る、身体も心も満たされる、ヘルシーな野菜料理」を提供することを大切にしていたといいます。
大きな特徴として、3つの自家農園を持ち、そこで完全無農薬かつ有機肥料で育てられた野菜や香辛料を使用していた点が挙げられます。これにより、美味しく安心できる、そしてヘルシーな食事が提供されていました。また、グルテンフリーやヴィーガン、オリエンタルベジタリアンといった多様な食の志向に対応しており、ノーオニオン・ノーガーリックの要望にも応じていました。医食同源というインドのアーユルヴェーダの知恵を取り入れた料理は、それぞれのカレーに体調を整える香辛料が絶妙なバランスで配合されていたとされています。カレーの種類は常時約20種類と豊富で、インドでお馴染みのものからナタラジオリジナルのカレーまで幅広いラインナップでした。
ランチタイムには、平日にはお得なランチブッフェが提供されており、日替わりカレー数種類、天然酵母のナン2種(バターナンと小松菜ビーガンナン)、ターメリックライス、サラダ、アチャール、デザート、コーヒー、紅茶などが楽しめました。ホリデーランチブッフェではオードブルも加わりました。カレーの辛さは調整可能で、追加料金で辛口や特製香辛料入りのスペシャル辛口にすることもできました。ナンやライスも数種類から選べ、小松菜ビーガンナンやチーズナン、玄米やバスマティライスなども用意されていました。ランチの予算は1,000円台から2,000円台、ディナーは1,000円台から4,000円台が目安とされていました。カレー以外にも、自家製トマトチャツネで味わうサモサなどのオードブルや、キール、マンゴーシュリカンドなどのデザート、オーガニックドリンクやアルコール類も提供されていました。飲み放題付きのコースもあり、様々なシーンでの利用が可能でした。
店内はウッディな内装と緑あふれる落ち着いた空間で、全面ガラス張りで開放感があり、窓からの景色が良いことも特徴でした。夜には夜景を楽しむこともできました。席数は80席あり、広々としたワンフロアでした。利用シーンに合わせて選べる個室やソファ席、一人でも利用しやすいカウンター席も完備されていました。
サービス面では、デリバリーやテイクアウトに対応していたほか、車椅子での入店が可能であったり、乳幼児や子連れでの利用も歓迎しており、お子様向けメニューやキッズカトラリー、離乳食の持ち込みも可能であったりと、幅広い層が利用しやすい配慮がなされていました。店内ではWi-Fiや電源も利用できました。
素材へのこだわりと多様なニーズへの対応から、健康志向の方やベジタリアン、ヴィーガンの方々を中心に人気を集めていました。
しかしながら、ナタラジ 原宿表参道店は、2024年11月17日をもって閉店いたしました。長年にわたり、自然派インド料理を通じて多くの人々に親しまれた店舗でした。