JR山手線大塚駅北口から歩いておよそ3分、都電荒川線大塚駅前駅からも徒歩3分ほどの場所に位置する「志田熟成鶏十八番」。古民家をリノベーションして作られた「東京大塚のれん街」の一角にあり、情緒あふれる雰囲気の中で焼き鳥を中心とした鶏料理を楽しむことができます。飲食を通じて得られる体験価値「コトづくり」をコンセプトに掲げ、来店者が五感で楽しめる空間とお料理を提供することを目指しています。店内のデザインテーマは「誇張されたニッポン」とされており、日本の古き良きカルチャーを感じさせるユニークな装飾が特徴です。例えば、2階席には天井に金魚が泳いでいるかのような設えがあったり、お祭りのお面が飾られていたり、忍者や歌舞伎の隈取りがデザインされた暖簾、お賽銭箱を模した串入れ付きのテーブルなどがあり、思わず写真を撮りたくなるような遊び心が随所に散りばめられています。カウンター席からは、目の前で焼き上げられる串焼きのライブ感も味わうことができます。
提供される料理の中心は、厳選された熟成鶏を使用した炭火串焼きです。一番美味しく味わえる大きさにカットされた熟成鶏は、その旨味を最大限に引き出されています。定番の鶏もも、ねぎま、ハツ、砂肝、ぼんじり、鶏皮、ヤゲン軟骨などに加え、市場にはあまり出回らない希少部位も豊富に取り揃えられています。また、季節ごとの旬野菜を豚肉で巻いた創作串も人気で、バットに乗せられた串の中から好みのものを選んで注文するスタイルも楽しさの一つです。中でもお店の看板メニューとして知られているのが、「賞味期限59秒の生つくね」です。このつくねは、生の状態で串に巻き、さらに豚の網脂で包んで焼き上げるという独自の調理法が用いられており、口の中でとろけるような食感とジューシーさが特徴とされています。「賞味期限59秒の白レバー」も同様に網脂で巻かれ、濃厚な味わいが楽しめます。その他にも、キンカンと卵管が一緒になった希少部位の「ちょうちん」や、じっくり煮込まれた「麦味噌もつ煮込み」、肉汁あふれる「小鶏包(しょうけいほう)」、鶏白湯スープ、京鴨のしゃぶしゃぶや鴨のたたきといった一品料理、鶏そぼろ丼や焼鳥丼といったご飯もの、そしてデザートには黒蜜きなこアイスやアイスクリームなども用意されており、幅広いメニュー構成となっています。ドリンクメニューも豊富で、串焼きや一品料理との相性を考えながら選ぶことができます。テイクアウトも可能で、串盛り合わせなどを自宅で楽しむこともできます。
席数は合計で40席あり、内訳はカウンター席が8席、テーブル席が16席(4名掛けテーブルが4卓)、座敷席が14席となっています。加えてテラス席も4席設けられています。個室はありませんが、貸切での利用も相談可能で、20名から最大50名まで対応できる場合があります。ディナーの目安予算は2,000円台から4,000円台と比較的手頃な価格帯で、お通し代として440円(税込)がかかります。複数言語メニューとして英語メニューも用意されており、海外からの観光客も利用しやすい環境です。大塚のれん街全体がはしご酒にも適した雰囲気であるため、数軒を巡るうちの一軒として立ち寄るのも良いかもしれません。熟成鶏を使ったこだわりの串焼きや、ユニークな空間演出、豊富なメニューで、地元の方はもちろん、訪れる人々に楽しいひとときを提供しています。