東京都港区六本木に位置していた「ラーメン専門 宮の森」は、六本木通り沿いのビルの6階で営業していましたが、現在は六本木での営業を終了し移転しています。六本木交差点から徒歩5分程度、六本木駅の6番出口からは徒歩およそ3分ほどの距離にありましたが、ビルに到着してからもエレベーターは5階までとなっており、6階の店舗へは階段を利用する必要がありました。その立地から、ふらりと立ち寄るというよりは、その存在を知る人が訪れる隠れ家のような雰囲気も持ったお店でした。
こちらのお店は、かつて「肉料理宮の森」として営業していた店舗がリニューアルしたもので、二郎系ラーメンをベースに、店主の出身地である北海道のラーメンのエッセンスを取り入れた独自のスタイルをコンセプトとしていました。北海道出身の店主が一人で切り盛りしており、二郎系ラーメンでありながら魚介の風味も感じられる点や、北海道味噌ラーメンの要素も取り入れている点が特徴でした。
メニューとしては、味噌ラーメン、醤油ラーメン、北海道チーズラーメンが主軸となっており、価格は味噌ラーメンと醤油ラーメンが1000円(いずれも麺量200g)、北海道チーズラーメンが1200円(麺量200g)でした。麺は「北海道 黄色卵縮れ太麺」、「東京 二郎系オーション太麺」、「北海道 黄色卵縮れ中細麺」の3種類から好みに合わせて選ぶことができました。麺量の変更も可能で、大盛り(300g)はプラス100円、女性向けの麺量150gも選択できました。追加トッピングには煮卵(100円)、煮豚増し(250円)、チーズ増し(100円)などがありました。また、味噌ラーメンのみ味を濃いめにしたり、野菜や脂の量を無し・少なめ・増し(北海道チーズラーメンでは増しのみ可能)に変更したりといった調整もできました。ニンニク、一味唐辛子、胡椒、ラーメンタレといった卓上調味料や、お冷、レンゲはセルフサービスとなっていました。注文時には、必要な項目を紙に記入して店主に渡し、その場で会計を済ませる前金制が採用されていました。
店内の座席は4人掛けテーブルが2卓、2人掛けテーブルが2卓あり、各テーブルの間隔は離れて配置されていました。厨房はカーテンで仕切られており、中の様子を見ることはできませんでした。営業時間は主に平日の昼間、12時から14時45分まででしたが、日曜日が定休日であるものの、土曜日や祝日にも営業する日があり、最新の営業情報はTwitterで発信されていました。
六本木の地で独自性の高いラーメンを提供し、知る人ぞ知る存在として根強いファンに支持されていたラーメン店でした。