東京都中央区日本橋人形町に位置していた「ATELIER MATCHA」は、かつてこの地で多くの方に親しまれた抹茶カフェです。2021年8月2日にオープンし、京都宇治の老舗製茶問屋である山政小山園のプレミアムな抹茶をカジュアルに楽しめる「Matchaのサードウェーブ」をコンセプトに掲げていました。本格的な茶道用として厳選された手摘みの一番茶を主に使用した高級抹茶が提供されており、抹茶本来の豊かな風味と文化を体験できる場として注目を集めていました。
日本橋人形町という情緒あふれる街並みに溶け込みながらも、洗練された空間を提供していました。アクセスとしては、東京メトロ日比谷線および都営地下鉄浅草線の 人形町駅から徒歩約1分から2分と非常に駅に近く、東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅からも徒歩約5分圏内に位置しており、利便性の高い立地でした。
店内で提供されていたメニューは多岐にわたり、プレミアム抹茶を使用したドリンクやスイーツが豊富に揃えられていました。中でも、「ごちそうMATCHAドリンク」と称されるシリーズは、見た目にも華やかで新感覚の抹茶体験ができると人気でした。たとえば、抹茶とクリーム、ココアクッキーを組み合わせたシェイクや、わらび餅と牛乳、抹茶のハーモニーを楽しむしるこ、抹茶ゼリーと炭酸、レモンの爽やかな刺激が特徴のサイダーなどがありました。ヨーグルトや綿あめ、アフォガートといった意外な組み合わせのメニューも提供され、抹茶の新たな魅力を発見できました。
また、抹茶本来の味わいをストレートに楽しめるドリンクとして、エスプレッソスタイルで提供される「MATCHAショット」や、水出し茶のような感覚で楽しめる「MATCHAウォーター」などもありました。これらのストレート抹茶には、カテキンやテアニンといった健康成分が多く含まれているとされ、仕事の合間のリフレッシュにも適しているとされていました。季節ごとに変わる限定メニューも提供されており、春夏には白桃やパイナップル、あんみつなど、旬のフルーツや和の素材を取り入れた斬新な抹茶ドリンクやパフェが登場し、訪れるたびに新しい味わいに出会える楽しみがありました。過去には、黒胡麻と抹茶を組み合わせたパフェや、カッサータといったデザートメニューも提供されていました。さらに、食事系のメニューとして、おにぎりや京風にゅうめんが提供されていた時期もありました。スイーツとしては、鎧塚氏監修の抹茶テリーヌも提供され、濃厚でなめらかな食感が好評でした。価格帯は、ドリンクが200円台後半から700円台、スイーツやパフェが800円台から1700円台といった範囲で提供されていたようです。
店内の座席は、二人掛けのテーブル席や窓側のカウンター席があり、落ち着いた雰囲気の中で抹茶を楽しむことができました。個室やソファ席に関する情報は確認できませんでしたが、無料Wi-Fiが完備されており、テイクアウトも可能でした。
人形町の「ATELIER MATCHA」は、そのユニークなコンセプトと高品質な抹茶を使用した多彩なメニューで人気を博しましたが、2023年11月に銀座へ移転しました。