京成押上線 京成曳舟駅より徒歩およそ5分から8分、東武亀戸線 小村井駅からは徒歩およそ10分から14分、東武曳舟駅からは徒歩およそ12分から19分の場所に位置する「三祐酒場 八広店」は、昭和41年(1966年)創業の歴史を持つ老舗大衆酒場です。明治通り沿いの角地にあり、地元の人々に長く親しまれています。
かつて存在した本店からの暖簾分けであり、本店が閉店した現在では、その名を受け継ぐ貴重な存在として営業しています。創業以来、変わらぬ味を守りつつも、二代目店主による新たな料理への挑戦も行われています。特に、秘伝のエキスを使用した琥珀色の「元祖焼酎ハイボール」は、多くの常連客に支持されるこの店の名物として知られており、酎ハイの元祖の一つとも言われています。ウイスキーハイボールから着想を得て誕生したとされるこの焼酎ハイボールは、強い炭酸と絶妙な酸味のバランスが特徴です。
メニューは、お酒のお供にぴったりな一品料理から、しっかりと食事ができるものまで豊富に揃っています。壁一面に貼られた短冊メニューには、定番のおつまみから日替わりのおすすめまで、その日の仕入れや店主の気まぐれで提供される料理が並び、訪れるたびに新たな発見があります。口コミなどによると、お通しとして生海苔三杯酢や味噌汁が提供されることがあるようです。人気のメニューとしては、濃厚な味噌味のもつ煮込みや、ふっくらとした食感と抜群のコスパを誇る大伴さつま揚げ(およそ500円)、玉ねぎと豚バラをミルフィーユ状にして揚げたジューシーな串かつ(およそ500円)などが挙げられます。また、直径20cmを超え、重さおよそ300gにもなる特大桜えびかき揚げは、高温で形を整えた後に低温でじっくり揚げるという工夫がされており、サクサクとした食感が楽しめます。自家製にこだわる料理も多く、添加物を使わずにその日に引く出汁や自家製ポン酢など、丁寧な仕事ぶりがうかがえます。刺身類も提供されており、季節によっては寒ブリ刺しなども楽しめるようです。アルコール類は、名物の焼酎ハイボールに加え、日本酒、焼酎、カクテルなどが用意されています。価格帯は一人あたりおよそ2,000円から4,500円程度の予算で楽しめると見られます。
店内は温かみのある木造の造りで、厨房を囲むようにカウンター席、そして右奥には小上がり席が備えられています。総席数は資料によって16席または24席と記載に幅がありますが、カウンター席はおよそ8席から14席程度、小上がり席は4人掛けが2卓または3卓程度で、少人数での利用やグループでの利用に対応しています。個室やソファ席、掘りごたつ席はありません。全席禁煙ですが、店外に喫煙所が設けられています。
メディアでの紹介実績もあり、「吉田類の酒場放浪記」や「おんな酒場放浪記」にも登場したことがあります。アットホームな雰囲気で、店主や女将との会話を楽しみに訪れる常連客も多いようです。お子様連れでの利用も歓迎しており、その場合は事前に電話での席予約が推奨されています。特別なサービスとして、お祝いやサプライズにも対応しているとのことです。英語メニューも用意されており、様々な人が訪れやすい環境と言えるでしょう。Wi-Fiや駐車場はありません。