高円寺駅から徒歩3分から5分ほどの場所に位置する「ぽたかふぇ。」は、JR高円寺駅北口を出て中通り商店街を進んだ先、セブンイレブンの向かいのビル2階にあります。このお店は、カフェとしての機能だけでなく、ギャラリーと陶器への絵付け体験（ポタリーペインティング）が楽しめる、複合的なアートスペースとしての側面を持っています。
「ここにしかないモノ、コト、ヒト」をコンセプトに掲げ、アーティストやものづくりに関心のある人々が集まる場として親しまれています。店内は温かみのある雰囲気で、壁にはイラストなどが飾られています。ギャラリースペースでは定期的に様々な作家による展示が行われ、訪れるたびに新しいアートに触れることができます。若い作家から中堅作家まで幅広く展示されており、展示内容に合わせてカフェの雰囲気が変わるのも魅力の一つです。カフェスペースはギャラリーとは壁で仕切られており、落ち着いて食事や飲み物を楽しむことができるよう配慮されています。
「ぽたかふぇ。」の大きな特徴の一つが、カフェでありながら陶器の絵付け体験ができる点です。現在、絵付け体験は予約制となっていますが、40種類以上の絵具を使ってお皿やマグカップなど、好みの陶器に自由に絵を描くことができます。絵付けに必要な絵具や焼成費用は陶器の代金に含まれており、完成した作品は約3週間後に受け取ることができます。小さなお子さんの手形をお皿に残すといった記念の制作も可能です。ものづくりを楽しむ時間は、カフェでのひとときをより特別なものにしてくれます。
カフェメニューは手作りの洋食やスイーツが中心です。中でも人気のメニューとして、サクサクのパイ生地が特徴のキッシュプレートがあります。月替わりのキッシュとサラダ、ソーセージ、副菜などがワンプレートになったキッシュプレートは、訪れるたびに異なる味わいが楽しめることもあり好評です。価格は1100円程度で提供されています。他にも、じっくり煮込まれたハンバーグが乗った煮込みハンバーグプレート（1100円程度）や、オリジナルの牛スジカレー（930円程度）、昔ながらのスパゲティナポリタン（670円程度）といった食事メニューがあります。軽食としては、キッシュ単品（520円程度）やピザトーストセット（720円程度）も用意されています。ランチタイムの12時から15時には、対象メニューにプラス110円でドリンクを付けられるお得なサービスもあります。
ドリンクメニューも豊富で、老舗小川珈琲の豆を使用したアメリカーノ（550円程度）をはじめ、エスプレッソ、カフェラテ、カプチーノといったコーヒーメニューが充実しています。紅茶はダージリンやアッサム、ハーブティーなどがあり、価格は500円から700円程度です。デザートには、焼きプリン（210円程度）、ガトーショコラやチーズケーキ（410円程度）、ぽたパフェ（520円程度）などがあり、手作りならではの優しい味わいが楽しめます。ケーキ2種とバニラアイス、ドリンクがセットになったアフタヌーンセット（900円から1200円程度）は、午後の優雅な時間を過ごすのにぴったりです。
また、「ぽたかふぇ。」ならではの特別なサービスとして、ギャラリーの展示内容に合わせて考案される「コラボメニュー」があります。展示作品の世界観やテーマを食で表現したこれらのメニューは、視覚だけでなく味覚でもアートを楽しむことができるため、多くのファンを魅了しています。過去には動物をテーマにした展示で、リスをモチーフにしたカレーやラテなどが提供されたこともあります。このようなユニークな試みは、まさに「ここにしかないコト」を提供したいというお店のコンセプトを体現しています。
営業時間は現在12時から19時まで（ラストオーダー18時）となっており、水曜日と木曜日が定休日です。混雑状況によってはラストオーダー前に閉店する場合もあるため、遅い時間に訪問する際は事前に確認すると良いでしょう。カフェの利用のみの場合でも電話での席予約が可能で、絵付け体験の予約やギャラリーに関する問い合わせは、それぞれ指定の方法で行う必要があります。店内での飲食はもちろん、キッシュなどの一部メニューはテイクアウトも可能です。支払い方法としては、主要なクレジットカード（VISA、Master、JCB）やSuica、PASMO、iDなどの電子マネーが利用できます。
「ぽたかふぇ。」は、美味しい食事や飲み物を楽しみながら、気軽にアートに触れたり、自分自身で作品を生み出す体験ができたりと、様々な楽しみ方ができる場所です。高円寺という個性的な街の雰囲気とも調和し、訪れる人々にとって「おもちゃ箱」のようなワクワクする発見がある、魅力あふれるカフェギャラリーです。アート好きな方はもちろん、普段あまりアートに馴染みのない方も、美味しい料理と温かい空間に癒されに、あるいはものづくり体験に挑戦しに、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
