東京都国分寺市南町に位置する「名もなき小さなビストロ」は、JR中央線国分寺駅南口から徒歩およそ7分から10分ほどの場所にひっそりと佇む飲食店です。以前は本格フレンチを楽しめるビストロとして知られていましたが、2024年2月2日からは「とんかつの部 Le bistro sans nom」として、とんかつをメインとしたスタイルへと業態を変更し、新たな魅力を提供しています。
店内はL字型カウンター席のみで、総席数は8席というこぢんまりとした空間です。オーナーシェフが一人で切り盛りしており、目の前で調理の様子を眺めながら食事を楽しむことができます。内装はオーナー自らが手掛けたというこだわりが感じられ、落ち着きのある温かみのある雰囲気が特徴です。予約で席が埋まることも多いため、事前に予約をして訪れるのがおすすめです。
業態変更後の中心となるメニューは、こだわりのとんかつです。低温でじっくりと揚げられたとんかつは、白い衣をまとっており、サクサクとした軽い食感が楽しめます。使用する豚肉は希少な銘柄豚を取り揃えており、あわ雪ポークやTOKYO Xなど、時期によって様々なブランド豚を味わうことができます。部位ごとに衣を変えるなど、細部まで計算された調理法で、それぞれの肉の旨味を最大限に引き出しています。単品メニューの提供もある時期もありますが、現在はコースでの提供が中心となっており、数種類のコースが用意されています。コースでは異なる銘柄豚の食べ比べができるセットもあり、とんかつを様々な角度から深く堪能できます。また、〆にはかつ丼や、出汁をかけてさらりといただける豚茶を選ぶことも可能です。
以前のフレンチビストロ時代には、ウズラのロティやカキのブルギニョン風、そしてパテ・ド・カンパーニュなどが人気を集めていました。現在もビストロとしての名残を感じさせる洋風なおかずが提供されることもあるようです。ランチの予算はおおよそ2000円まで、ディナーの予算は6000円までで楽しめるとの情報があります。ドリンクメニューにはワインもあり、ボトルで2600円からと比較的リーズナブルに提供されているという声もあります。
座席はカウンター席のみのため、個室やソファー席、座敷や掘りごたつ式の席はありません。特別なサービスとしては、dポイントやPayPayといったQRコード決済に対応しており、各種クレジットカード(VISA、マスター、アメックス、DINERS、JCB)も利用可能です。店内は全席禁煙となっており、快適な空間で食事を楽しめます。お子様連れでの利用も可能とのことです。駐車場は完備されていないため、公共交通機関を利用するか、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。
「名もなき小さなビストロ」、現在は「とんかつの部 Le bistro sans nom」として、国分寺の住宅街に根ざした隠れ家のような存在です。一人のシェフが手間ひまかけて作る、こだわりのとんかつを中心に、温かい雰囲気の中で質の高い料理を味わうことができます。