東京都中野区野方1-6-1カサフェリスビル1Fに位置する「なかの中華!Sai」は、JR中央線および東京メトロ東西線の中野駅北口から徒歩およそ10分から13分ほどの場所にあります。早稲田通り沿い、野方警察署近くに位置しており、レンガ造りのおしゃれな外観が目印です。入口から店内へと続く石畳の通路は、まるで中国の路地裏に迷い込んだかのような異国情緒を感じさせ、来店への期待感を高めます。
店内は白を基調としたシンプルかつ洗練された空間で、高い天井が開放感を演出しています。赤をアクセントカラーに使用した内装は、清潔感とともに温かみのある雰囲気を醸し出しており、様々なシーンで利用しやすい落ち着いた空間が広がります。
この店で提供されるのは、産地直送の新鮮な海鮮を主軸とした本格的な広東料理です。特に長崎の五島列島や宮崎などから直送される鮮魚は、それぞれの魚の個体に合わせて1週間から最長1ヶ月まで熟成させるというこだわりのもと調理されます。これにより、魚本来の旨みや香りを最大限に引き出した、素材の味を活かしたシンプルながらも奥深い一皿が生まれます。オーナーシェフは都内の中華レストランで研鑽を積んだ熟練の技を持ち、中華料理を「足し算の料理」としつつも、良い素材を丁寧に調理することで「引き算」の妙を表現しています。刺身や姿蒸しなど、素材の持ち味を生かした料理は多くの食通を唸らせています。また、能登の「いしる」や京都の「大徳寺納豆」といった国産の調味料も積極的に取り入れるなど、日本の食材への探求心も感じられます。
メニューはディナータイムに海鮮を中心とした広東料理の真髄を味わえる多彩な一品料理やコース料理を提供しています。ランチタイムはより気軽に楽しめる麺類や点心が中心となります。特に手づくりにこだわる熱々のショーロンポーは、口の中にジュワッと広がるスープが絶品と評判です。また、濃厚な旨みと程よい辛さが特徴の担々麺もランチの人気メニューの一つです。その他、シンプルなネギソバや青さのりのつゆソバ、豚肉と高菜の蒸しごはんなどもランチで楽しめます。
価格帯としては、ランチは1,000円台から、ディナーはコース料理が4,000円、6,000円、11,000円(税・サービス料別または込の場合あり、要確認)など複数の価格帯で用意されており、アラカルトでの注文も可能です。ディナータイムにはサービス料が10%加算されます。テイクアウトにも対応しており、遠方の方でも店の味を楽しめるように、火鍋カレーやXO醤などをオンラインで販売もしています。
店内には総席数28席が設けられており、一人でも気軽に利用できるカウンター席が4席、テーブル席が24席あります。テーブル席には4名用の個室や、4名がけテーブル2卓を繋げて最大8名まで利用可能な半個室も用意されています。半個室の席はベンチシートになっており、小さなお子様連れの家族でも安心して食事ができるよう配慮されています。店舗全体を20名以下の貸切で利用することも可能です。
特筆すべきはその評価の高さで、ミシュランガイド東京において5年連続、あるいは7年連続でビブグルマンとして掲載されているという実績があります。これはコストパフォーマンスが高く、かつ質の高い料理を提供する店として広く認められている証と言えるでしょう。
ドリンクメニューも充実しており、料理との相性を考えて選ばれた日本酒、焼酎、ワインに加え、中国各地の銘酒、特に黄酒(紹興酒など)は常時10種類以上を取り揃えています。様々な種類の中国酒と本格的な広東料理のマリアージュを堪能することができます。
飲食物の持ち込みが可能である点や、乳児や未就学児、小学生といった子供連れの来店も歓迎しており、ベビーカーでの入店も可能であるなど、利用者の様々なニーズに応えるサービスも提供しています。友人との会食やデート、家族での食事、ビジネスでの接待など、幅広いシーンに対応できる柔軟性も魅力の一つです。中野エリアで本格的ながらも肩肘張らずに楽しめる広東料理店として、多くの人に支持されています。